本の内容
定価
1600円
発売日

忘れられた孤独のメダリスト

KINUEは走る

日本女子初のオリンピックメダリスト・人見絹枝、
24歳で逝った天才アスリート、苦難の人生を追った

有森裕子、高橋尚子、池田久美子――
そのもっと以前にたったひとりで世界に挑み、
日本女子陸上の歴史を築いた女性がいた

人見絹枝という人物を知っていますか?
「女が運動をするなんて」「女が足を出して走るなんて」
今では考えられないようなことが、当たり前のように言われていた大正時代に、たったひとりで世界に挑み、次々と世界記録を塗り替えていった、日本女子陸上の先駆者、日本女子初のオリンピックメダリスト、人見絹枝。彼女は強かった。それゆえにナショナリズムからの強い圧力が彼女を葛藤させ、その人生に苦難は尽きなかった。わずか24歳で夭逝した彼女の人生、栄光の影に隠された苦難の一生がここに。巻頭ページには当時の写真を数多く集め、本文ページには当時を知る(今は亡き)人々の声やさまざまなところから集まった資料をもとに人見絹枝の苦難の一生を追った迫力の一冊。

おもな内容

著者から一言
人見さんは、その短い生涯を閉じるまで、世界新記録4つ、日本新記録8つという驚異的な記録をつくりました。しかし、華々しい競技生活は今なお取り上げられることはあっても、その苦難を知る人は多くありません。ひとりの人間の中に、ナショナリズムへの情熱と、ナショナリズムからの狂おしい圧力が、これほどまでに激しく共存し、葛藤した例は少ないでしょう。
生誕100年、人見さんの燃えるような熱き胸の思いや限りない希望が、多くの方々に伝わり、共感を呼んでもらえたらと願っています。


【お詫びと訂正】
2007年8月20日に刊行いたしました『KINUEは走る 忘れられた孤独のメダリスト』において、誤りがありました。訂正箇所は以下のとおりです。

●28ページ 11行目
【誤】この大会で絹枝は、走り幅跳びで4メートル62という記録を・・・
       ↓
【正】この大会で絹枝は、走り幅跳びで4メートル67という記録を・・・

読者の皆様ならびに関係者の方々にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げるとともに、ここに訂正いたします。