2001年2月〜2002年9月掲載
   

 

 



 




「最近、ちょっと太った」と思うときって、ストレスたまってませんか? イライラしてストレス発散のために食べてしまったり、テレビ見ながらスナック菓子一袋食べちゃったり。反対に、「恋をするとやせてきれいになる」とか言いますよね。ホントに人間って不思議。食欲は「脳」が支配してるんです。カロリー計算の前に、今回は「脳」のことを考えてみましょう。

 食欲をコントロールするのは「脳」

 私たちはふだん「お腹すいた」と思って食事をし、「もうお腹いっぱい」と感じて食べるのをやめます。それが、イライラしているときなど、「食べても食べてもお腹がいっぱいにならない」ということはありませんか?
 そうです。私たちの食欲をコントロールしているのは、胃袋ではなくて「脳」。大脳のほぼ真ん中に「視床下部」と呼ばれる部分があって、この10グラムほどの小さな器官が食欲をはじめとした「人間が生きていくために欠かせない基本的な欲求」を支配しているのです。

 「空腹中枢」と「満腹中枢」

 この視床下部にある、「空腹中枢」が「物を食べなさい」という命令を出し、「満腹中枢」が「食べるのをやめなさい」という命令を出すのですが、この中枢がこわれてしまうと、満腹感がないので、永遠に食べ続けることになってしまいます。このことは、ネズミを使った実験で証明されたということです。また、反対に空腹中枢を破壊すると、食欲がなくなり、物を食べなくなり、最後には死んでしまいます。
 人間の場合、外からの衝撃で中枢がこわれることはまずありませんが、問題なのは、この「脳」が非常にデリケートなものなので、ストレスの影響を受けやすいということです。

 ゆったりと楽しく食事しましょう

 人間の体は精神的なものの影響を受けやすいのですが、食欲もそう。脳内伝達物質のひとつで「しあわせホルモン」とも言われるセロトニンが分泌されると、感情が安定するだけでなく、空腹中枢の働きが抑えられます。食事中には満腹中枢が刺激されて、食べすぎを防ぎます。反対にムシャクシャしたり、落ち込んだりするとセロトニンが減少し、「やけ食い」などに走ったりするんですね。
 このセロトニン、恋をすると出てくるらしいのですが、「じゃ、ダメだわ」とあきらめないで! 何かに熱中したり、楽しかったり、リラックスしたりしても分泌されるということなので、いつも楽しく過ごすことを心がけましょう。
 そして、「ながら食い」などを避けて、楽しく「おいしい」と思って食事するようにしましょう。

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