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2001年2月〜2002年9月掲載
   

 

 






健康ジャーナル社編集部スタッフが、現在進行形の雑誌・単行本の編集こぼれ話、心に留めておきたいこと、怒り、愚痴(?)などを綴ったページです。どうぞごらんあそばせ。

 

「心を健康にするエネルギー」

 仕事の関係で日ごろ体の健康について書かれた文献を目にすることが多いのですが、心の健康も大切ですよね。最近も考えさせられることがありました。それは新聞で見たアメリカの同時多発テロに関する記事でした。ブッシュ大統領に武力行使を認める議会で、たったひとりだけ反対票を投じた女性議員がいて、その女性議員がはたして裏切り者かどうか議論が高まっているという内容でした。
 この議員を支持する人たちは、「たったひとりでも行動するのは勇気のあることで、大変誇らしく思う」。一方反対意見の人たちは「裏切り者だ。恥さらしとしか考えられない」、「今は団結しなければ」など、さまざまな反応があったようです。

 私はなんとなくこの記事を読んでホッとしました。やっぱり、あんなにひどいことをされたら、誰だってカッとなって「やり返してやる!」と考えますよね。でもそれはまた誰かが傷つくことを意味してしまいます。だからといって、武力行使には反対だ、右の頬を殴られたら、左の頬を差し出そうとはやはり言えません。だって、あんなにたくさんの人生が突然ぷっつりと消えてしまったのですから。きっと何が起こったのか知る術もなく……。
 この記事を目にしてホッとしたのは、こんなモヤモヤした気持ちの一方通行に、ストップをかけてくれたような気がしたからだと思います。
 やっぱり、ひとりひとり置かれた社会的な状況は違いますので、武力行使がいいのか悪いのか意見は分かれると思います。でも、まず自分はどのように考えるのか?メディアの意見や周りの人の意見を参考にしつつ、自分で責任を持って決断を下すことがとっても大切なんだなと思いました。私がホッとできたのは、この女性議員が責任を引き受けた上で意見を表明し(たったひとりで反対するのは本当に勇気が必要ですよね?)、決して大義名分からは発しない種類のエネルギーを世界に向けて発信していたからだと思います。そして私はそのエネルギーをほんの少しだけもらって、モヤモヤした気持ちが少し晴れて、心が健康になったのかもしれません。

 時に人は、まったく話したこともないような人から、「心を健康にするエネルギー」をもらうことがあるのですね。

T.H


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