2001年2月〜2002年9月掲載
   

 

 



 

 

健康ジャーナル社編集部スタッフが、現在進行形の雑誌・単行本の編集こぼれ話、心に留めておきたいこと、怒り、愚痴(?)などを綴ったページです。どうぞごらんあそばせ。

 

「またうなされそうです」

 ときどき見る嫌な夢があります。どんな夢かというと、朝目を覚ましたら枕元にアリが行列を作って行進している、というものです。薄目をあけると黒々としたアリがいます。ああ、これは夢なんだなと思ってふたたび眠りの世界に戻ろうと寝返りを打つと、逆側にもアリの姿が……。だんだんと頭が現実世界に引き戻されていきます。おかしい、アリって外にいるもなのになあ、どうしてかなあ。ゲッと思い起き上がりメガネをかけると、ア、アリが枕元で働いている!一生懸命、脇目もふらずに!何で君たちはこんなところにいるんだー!
 じつはこれ、10年ぐらい前に本当にあったことなのです。当時私は一人暮らし。男としてはきちんと掃除や洗濯をして、きれいにS暮していたと思います。しかしたまたま食べかけのメロンパンを残していたことに気がつかなかったのです。目ざとくメロンパンを見つけた一匹のアリが巣に帰って、「いい餌があったぜ。ちょうど人間は寝ているし、今のうちにいただきだー」と仲間を呼び集め、私の枕元を通過してメロンパンを少しずつ運んでいたというわけです。
 目覚めたらアリが徘徊してるって、経験したことがありますか?ゾッするどころか、寒気がするものです。
外で見れば何とも思わないのに、家の中で見ると嫌なものですね。ああ、人間って勝手…。これ以来、この体験が夢になって、何度も見るようになってしまったのです。その度にうなされそうになって目が覚めます。
 この愛憎入り交じった感情を引き起こすアリが、何と中国ではリウマチや関節炎、肝炎、インポテンツなどに効果があるとされ、治療に用いられているのだそうです。なかでも、リウマチにはステロイド剤に匹敵する効果があり、副作用もないとか。大半の医院でも内科や外科と並んで、「蟻科」を設置しているそうです。もちろん粉末や錠剤にされていると思うのですが、まさか原形のままゴックンなんてねえ…。
 また春になると元気に働きはじめるアリ。いつだって全力で労働に取り組み、ときにはリウマチだって治してくれる力強い存在。でも二度と枕元には現れないでね。

T.HS


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