2001年2月〜2002年9月掲載
   

 

 



 

 

健康ジャーナル社編集部スタッフが、現在進行形の雑誌・単行本の編集こぼれ話、心に留めておきたいこと、怒り、愚痴(?)などを綴ったページです。どうぞごらんあそばせ。

 

私のストレス解消法

 冷え取り健康ジャーナル16号では「ストレス」を特集しました。それ以来、「私のストレス解消法って、なに?」と自分に問いかける日々。そして考えれば考えるほど、どうも「枝毛切り」がいいかんじなのです。

 私と枝毛切りの付き合いは古く、小学校5年生までさかのぼります。初めて枝毛を発見したときは、深く深く感動しました。固く細い針のような髪の毛という物質の先端がふたつにきれいに裂けている様子…。雪の結晶を顕微鏡で覗いたときような、もしくは芸術的に美しい鍾乳洞を目前にするような、大いなる自然に対する感動を覚えたものです。

 小学生で自分の髪に枝毛があるというのはなかなか早熟でしたが、そのころはまださすがにあまり髪がいたんでおらず、枝毛は貴重品でした。
 中学生になったころから、枝毛量産体制に入りました。試験勉強のさなかに気がつくとハサミ片手に枝毛探しをしている、ということがよくありました。高校生になってソバージュパーマをかけると、いっきに枝毛のバリエーションは広がり、2つに裂けるだけではなく、3つ4つに裂けているもの、まさしく小枝のように、または木の根っこのように枝わかれしているものも見られました。中には数え切れないくらいに細かく裂けて、先端がホウキのようになっているものもあり、そういうレア物を見つけるとうれしくってしばらくティッシュに包んで捨てられなかったことも……。

 それから脱色を繰り返し、アフロパーマをかけ、縮毛矯正も経験した現在の私の髪は枝毛大量生産中。1/3以上の髪が枝毛です。枝毛探しは楽しくって気分爽快なんだけど、一般常識の手前すこしは罪悪感もあるし、なんだかちょっと時間がもったいない気もする。だから髪を結んでそれをどうにか阻止しようと工夫してはいるんだけれど、気がつくとハサミに手が…。
 最近ではなかなか起きられない朝、さんさんと降り注ぐ朝日に髪をすかして枝毛探しをすると、だんだんと目が覚めるということすらある。この気持ちよさ、何なのだろう。せっかく伸ばしていた髪だけれど、枝毛切りが習慣化するのに危機を感じて思い切ってショートヘアにしようかなという気分です。
 誰か枝毛を切らせてくれる人いないかな。盆栽でも始めようかな。剪定バサミでシャシャシャっと手入れするのって、たぶんおんなじテイストでしょ。

(富士子)


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