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No.5
家の中にいるだけで病気になるとしたら?
最近増えてきたシックハウス症候群は、
もっともくつろげるはずのわが家が病気の原因になります。
あなたの家は大丈夫?

主婦があぶない、シックハウス症候群
進学や就職・転勤のため、新しい住まいで新生活をスタートする人も多いこの時期。実は体調を崩す人が増えて、病院の待合室が込み合う時期でもあるのです。引っ越し疲れや環境の変化のせいにされがちですが、このごろ増えているのが、家が原因で具合が悪くなるケースです。もっとも、築10年以上ですきま風がひどくて…、という家なら、建材の化学物質も抜けているのであまり心配いりません。新築、あるいはリフォームしたての高気密でおしゃれな家があぶないのです。
シックハウス症候群はこんな症状
●下痢、嘔吐
●じんましん、しっしん、発疹
●しつこい咳、のどの痛み、喘息の悪化
●イライラする、気持ちか落ち込む
●頭痛、頭が重い、めまい
●手足の痛み、冷え、のぼせ など
シックハウス症候群になりやすいのは、家にいる時間の長い主婦。特定の部屋をリフォームすれば、その部屋の主(子ども部屋なら子ども)です。病院に行っても原因を特定するのは大変難しく、風邪、過労、ストレス、自律神経失調症などと診断されて薬を処方されたりします。いくら薬を飲み続けても原因はそのままですから、もちろん治りません。効かない薬を何種類も飲んだり、何軒もの病院をハシゴすることにも。シックハウス症候群を見分けるポイントは、その家や部屋から出ると症状が楽になるかどうか。実家や旅行先のホテルではケロリと治ったりします。
シックハウスをつくる原因は
◇ホルムアルデヒド入り建材
新築の家には独特の臭いがあります。杉やヒノキの香りならよいのですが、多くはホルムアルデヒドの刺激臭。目・鼻・のどを刺激し、くしゃみや涙目、じんましんなどを起こします。気温の高い夏と締め切って暖房する冬に室内濃度が高くなります。ホルムアルデヒドはベニヤ板、フローリング、化粧集積材、断熱材などの接着剤に含まれています。
◇プラスチックと有機溶剤
加工しやすく多くの建材や日用品に使われています。主原料に発ガン性物質が多く、加工のための添加剤(可塑剤・安定剤・発泡剤・難燃剤・防菌防カビ剤など)にもさまざまな危険があります。壁紙、塗料、接着剤、プラスチック木材、断熱材、水道管などに使われています。
塗料にも発ガン性があり、神経中枢を侵す有機溶剤が使われています。頭痛・めまい・倦怠感・貧血・肝機能障害を起こす大変危険な物質で、塗装作業の時も厳しい規程があるほど。家の内外の塗装に使われています。
◇建材の農薬
シロアリ防止剤、木材の防腐剤、畳の防虫剤など、いたるところに危険なクスリが。特にシロアリ防止剤は、作業時に防毒マスクが欠かせませんが、その後長い間住むことになる私たちは、もちろん防毒マスクをして暮らすわけにはいきません。
健康住宅の建て方・選び方
シックハウスにも安くて見栄えがよいという利点があります。もっとも、木材の節などにこだわらなければ、比較的割安で安全な素材を使うこともできます。天然素材は加工が難しいので、腕のいい地元の工務店を探して交渉してみましょう。大手メーカーよりも融通が利き、土地の気候風土に合った建物を建てることができます。
賃貸や建て売り住宅を選ぶ場合は、目、鼻、のどなど、自分の感覚を大いに働かせて、気持ちいいと思える物件を見つけましょう。また、ポイントのひとつは通気性がいいこと。もちろん住んでいる時にもこまめな換気が大切。寝室など、閉め切りやすい部屋ほど窓を開けましょう。体調がすぐれない時は、自律神経を整え自己治癒力を高める、冷え取り健康をお忘れなく。
●主な参考文献
「恐い住源病体策マニュアル」
石川哲・須貝高共著/ネスコ
「新築病」
郡司和夫著/現代書館
「プラス思考の健康住宅づくり」
田中慶明・若林礼子共著/光雲社
「健康な住まいを手に入れる本」
小若順一・高橋元編著/コモンズ
「人にやさしい自然住宅のつくり方」
荒木美由樹著/山下出版
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