2001年2月〜2002年9月掲載
   

 

 

 私たち日本人は、昔からお風呂好きの民族で知られています。しかし、上手なお風呂の入り方に関しては、欧米の人たちに比べ、一歩も二歩も遅れていると言わざるを得ないでしょう。ここでは、お風呂の本来の目的を見直し、より充実した「お風呂ライフ」を満喫できるように、みなさんといっしょに考えていきたいと思います。

 まず第1回目はお湯の温度についてです。

 現在、あなたが入っているお風呂の温度は、何度くらいですか?
 最近は、温度計のついたお風呂も多いのですぐわかると思いますが、42〜43度くらいというのが一般的なのではないでしょうか?
 このくらいの温度の入浴は「高温浴」といって、実はあまりおすすめできません。
 というのは、お風呂の主な目的は、体をきれいにすること以外に、体を温め、心身共にリラックスすることだと思いますが、高温浴では交感神経が刺激され、かえって目が覚めてしまうのです。

 また、血圧や心拍数が急激に上昇し(グラフ参照)、体に負担をかけます。そして体が芯から温まる前にのぼせてしまい、入浴効果は得られません。
 高温浴の恐いのは、血液粘度の上昇です。粘度が上昇すると、血液は粘り気を帯びてくるので血管がつまりやすくなり、脳梗塞などの原因になったりします。

 このようなことから、体にとって、理想的なお風呂の温度は38〜39度の「微温浴」です。

 このくらいの水温で20分ほどゆっくりとお湯に浸かれば、副交感神経が刺激され、入浴後のゆったりとした気分を味わえます。また、血液粘度はむしろ低下し、安全です。
 朝、目覚めにシャキッとした気持ちになりたいのなら、シャワーや熱めのお湯にサッと入るのは効果的ですが、一日の締めくくりとしてのお風呂、ということなら、やはり「微温浴」をおすすめします。

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