2001年2月〜2002年9月掲載
   

 

 


 


 すっかり暖かくなってきました。しかしこの季節、朝晩はまだまだ冷えているため、着る服もつい厚着のままだったりして、思ったより発汗量が多い季節でもあります。お風呂でも、いつもより汗をかく量が多くなりますが、空気がまだまだ乾燥しているため、案外それらのことに気がつかなかったりします。
 こうした、気がつかない発汗量のため、体の水分がどんどん放出され、思わぬ事故につながる恐れが出てきます。実は、体の水分量が減って、血液がドロドロになり脳梗塞を起こすという事故は、1年のうちで4月がいちばん多いというデータが出ているのです。
 今回は、こうした理由などでお風呂での事故を防ぐために、ぜひ気をつけていただきたいことをご紹介します。


 お風呂の前後には必ず水分補給を

 入浴時は、思ったよりもたくさんの発汗があります。ですから、お風呂の前後には必ず水分補給を、それもお風呂の前には欠かさずに水分を補給してください。
 お風呂の後に冷たいビールを、なんて楽しみにしている方、気持ちはわかりますが、血液の粘度が増してからでは遅いのです。ドロドロ血液は脳梗塞のほか、不整脈の原因にもなります。お風呂の前にコップ1杯の水を、ぜひ習慣づけてください。
 心臓疾患や血圧の気になる方も、ぜひおすすめです。

 頭のタオルにも深ーい意味が!

 温泉などで見かける、「いい湯だな」スタイル(?)。これは単に粋だとか、日本特有のスタイルというわけではありません。これは、お風呂によって脳に温かい血液が過剰にめぐるため、水で濡らしたタオルを頭において、のぼせを防ぐという、実に理にかなった方法なのです。

 湯冷め防止には正しい上がり湯を

 せっかくお風呂で体が温まったのに、上がってからしばらくたつと、また体が冷えて……では、もったいないですよね。お風呂で温まると、血管が拡張して血液の巡りがよくなるのですが、お風呂から出た後も、拡張した血管はすぐには元に戻らないので、血液が運んでいる熱が、体外に放出されてしまうのです。
 本当は、お風呂から上がったらすぐにベッドに入ってぐっすり、が理想ですが、忙しい方はそうは言っていられないもの。そういうときは、上がり湯で、なるべく湯冷めをしない工夫を心がけてみましょう。お風呂よりすこしぬるめのお湯を、全身でなく、足にかけるだけで、血管は収縮し、熱の放出にストップをかけることができます。
 ただし、高血圧や心臓の悪い方は、くれぐれも冷水による上がり湯は避けましょう。

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