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初春の伊豆は桜のピンクと菜の花の黄色、海の青があざやかでとてもキレイ。
今回は伊豆最古の温泉場として栄えた修善寺の温泉をご紹介します。

沼津インターを下りて、修善寺に着くまでにはいちご狩りとかサイクルセンターとか、心そそられる寄り道ポイントがたくさんあったけれど、温泉好きとしては湯の町修善寺に真っ先に行かなくちゃという義務感で、まっすぐ修善寺へ向かいました。
修善寺に着いたとき、まず思ったのは「えっ? ここでいいの?」。インター下りてもひっそりとしていたし、しばらく進んでも道はどんどん細くなるばかりで…。不安な気持ちで細い道と古い店がひっそりとある通りを進むと、ほんのちょっと開けたところに出て、そこは「修禅寺」という禅寺の前でした。その近くの駐車場に車を止めて、ゆっくり散歩をしつつ、温泉探しを開始。
川が流れていて、その脇に水たまりがあって、そこから湯気が出ていたので「もしかして」と思って川の水に手をおそるおそるひたすと、別になんてことなくふつうに冷たかった。温泉の川だったら素敵と思ったんだけど。
しばらく歩きまわったけれど、めぼしい温泉施設はなかなかみつからず…。どうも最近は、こぎれいな大型入浴施設に慣れてしまっていて、そういうところを目で探してしまうのだけれど、この町にそういう施設はないようでした。
とある宿の前に「日帰り入浴OK」という看板が出ていたので暖簾をくぐると、「まだ、掃除中だよ。このへんの温泉はみんな午後からだよ」。時計を見るとまだ11時。おばちゃんは続けて、「温泉だったら筥湯があるよ。そこなら12時からやってるよ」。私たちは「えっ、筥(はこ)湯って入れることろなんだ」とびっくり。
「筥湯」とはその昔、鎌倉幕府二代将軍源頼家が入浴していたという、伝説の温泉です(ちなみに近くには、源頼家の墓もあり、この筥湯入浴中に暗殺されてしまったという彼に思わず同情して、おさいせんをはずんでおきました)。
とりあえず場所をチェックしようと筥湯に向うと、まだ11時半なのにさっそくオープンしていてラッキー。春の陽気に誘われて観光客が多かったからなのかな? 喜び勇んで入浴タイムとあいなりました。
「筥湯」は平成12年12月に復活したばかりなので、建物は新しくキレイでした。小さな入口に足を踏み入れると町の銭湯のように入口には番台風のフロントにでーんと構えるおやじさんがひとり。
「入口の靴箱には靴だけでなくちょっとした貴重品など入るものはなるべく入れて」とおやじさん。どうも最近、脱衣所にロッカー荒らしが出没するらしく、おやじさんの目が届く入口のロッカーのほうが安全らしいです。
浴場は内風呂一個のみでシャワーなども一切なく、極めてシンプル。ですが、溢れる温泉にひのきの香りがいっぱい…。丁寧にかけ湯をして、いざ湯船に体をしずめると思わず息を「はあ〜」。
浴槽の木目に、ところどころ深緑色の水玉のシミがあるのはたぶんカビてるんだけどこれはかえって「本物のヒノキね」と思えるからOK。天窓からは光のシャワーがキラキラと降り注ぎ、ゆったりのんびり、お湯につかるとお湯に守られているようなやわらかさで、本当に静かな温泉情緒を楽しむことができました。
修善寺に行ったら、必ず「筥湯」に立ち寄るべきだと思います。
評価…A
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