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今回は、ちょっと遠出して、北海道。

| お風呂データ |
| 交 通: |
・室蘭本線登別駅から登別温泉行きバス15分、登別温泉でカルルス温泉行きのバスに乗り換えて20分、カルルス温泉下車。
・ 新千歳空港から洞爺湖温泉行きバス1時間25分(1日2便)
・ 道央自動車道登別ICから道道を約15km |
| 問い合わせ: |
登別市観光課 0143-84-2068 |
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登別温泉の宿に一泊し、翌朝9時20分、軽い気持ちでカルルス温泉行きのバスに乗り込みました。温泉好きとしては、登別温泉にとどまらず、もう一歩突っ込んで、湯治場として人気があるといわれるカルルス温泉もチェックしておこうと思ったのです。
カルルス温泉は、北海道で一番最初に国民保養地として指定された温泉地。入浴剤の商品名称になったりもしているので、耳にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
カルルス温泉行きのバスは、どんどんと険しい山道を登っていきました。途中、大型観光バスが止まっており、見ると、道の端に子ギツネが!! 目を見開いて見つめるものの、こちらは路線バス、子ギツネごときで止まって鑑賞会、とはならないのが残念なところ…。
バスに乗って20分ほどで、カルルス温泉に着きました。そこは、静かな田舎町でした。全部で6件ほどの古びた旅館が点在している以外、とくに見るところ、なし(辺りは山ばかりで自然環境は抜群)。
ともかくお風呂に入るべく旅館を訪ねるものの、時間は10時前で、どこのお風呂も「掃除中」だったり「本日は日帰り入浴お断り」の看板が…。仕方なく、バス停に一番近いところにあったごく普通の民家風の「久住旅館」に「お風呂に入りたいのですが…」と相談すると、快くOKということで、400円を支払い、お風呂場へ向いました。
お風呂場もごく普通の家庭風呂ほどの広さなのですが、浴槽が木製で、長く滞在する湯治の人には、かえってこういう家庭的なお風呂のほうが落ち着くのかな。リハビリチェアや、手すりも完備されており、なにげにバリアフリーで、高齢の利用客が多いんだな、ということがわかりました。
お湯につかってみると、「じ、じ、じ、じわーん」。 体の芯がじんじんと反応するのです。まったりとした白濁の登別温泉に比べ、こちらは無味無臭透明の「単純泉」。より直接的に体に作用してきます。かといって、刺激が強すぎるということはなく、肌触りはなめらか…。
おばちゃんから渡された「山峡の名湯カルルス温泉・湯治のしおり」によると、含まれている成分は、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、重曹、塩化ナトリウム。この泉質が、ヨーロッパでも有数の温泉保養地であるチェコのカルルスバード(現在名カルロビバリ)の泉質によく似ていることから、カルルス温泉という名が付いたのだそうな(アイヌ語ではない)。
と、食事を味わうようにお風呂を味わう暇もなく15分で風呂から上がり、チェック済みの帰りのバスの時刻に合わせてそそくさと旅館を後にしようとすると、おばちゃんが「1時までバスないよ」、と言うではありませんか…。
「えっ、バス停の時刻表には、確かに10時25分発のバスがあったはず…」。
なんと、私が見ていたのは冬の時刻表。冬の期間とそれ以外では、時刻表が違うのでした。冬のほうが、ちかくのスキー場や温泉へのアクセスが増えるため、バスの本数が増えているのです。「困った。ここであと2時間、お風呂に入ってバスを待つのか…。今日行く予定の宿はけっこうここから遠いんだけど、辿りつけるだろうか…」と、肩を落とす私に、「ヒッチハイクしてみれば?」と、おばちゃん。
まさか、と思ったけれど、おばちゃんの応援を借りて必死に親指を立てることに。5分後、トイレ休憩でバス停のロータリーに止まった一台の軽自動車に駆け寄り、「1時までバスがなくて困っているんです。駅まで乗せてください」とお願いすると、一瞬不審そうな顔をしつつ、無事、乗せてくれることになりました、ホッ。
札幌在住のご家族で、子どもは学校を休んで旅行中ということでした。平日のほうが、空いているし、料金も安いし、転勤で来ているからいるうちに北海道を楽しんでおこう、というわけなのだそうです。「北海道に転勤なんて、いいですね」と言う私に、「それは冬の北海道を知らないからよ。冬は寒くて、雪がすごくて大変なの…」と、確かにそうかも。
ともかく無事に登別駅まで送ってもらい、本当に助かりました。それにしても、ヒッチハイク。小心者な私は、走っている車を止めるよりも、ロータリーやコンビニに一時停止している車に声をかけるほうがいいかも、などと今後役に立つのか不明な作戦を練ってしまいました。
やっぱり、こういう山間の静かな温泉地は、ひやかしではなく、数週間も滞在して骨休めをする「湯治」目的で行きたいものですね。
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