2001年2月〜2002年9月掲載
   

 

 








お風呂データ
住  所: 栃木県那須郡塩原町湯本塩原153
電  話: 0287−32−3221
時  間: 10:00〜17:00(日帰り入浴)  年中無休
交  通: 東北自動車道西那須野塩原ICから国道400号線で塩原方面へ、畑下、門前などの塩原温泉郷のメインストリートを抜け、上塩原で「元湯」の標識で左折する。山道を登り、さらに下りきると元湯温泉。
料  金: 大人500円
泉  質: ナトリウム−塩化物泉(食塩泉)
効  能: 胃腸病、神経痛、切り傷、火傷 など
施  設: サウナ、ジャグジー、寝湯、打たせ湯、露天風呂
H  P: http://www4.ocn.ne.jp/~eb isuya3/

えびすや外観「秘湯」と呼ばれる温泉は、日本全国に多々ありますが、奥塩原元湯温泉「えびすや」もそのひとつ。

塩原温泉から鬼怒川へと続く「もみじライン」を、こんなほうへすすんでいいのかとちょっと不安になるくらいに山の中へそれると、温泉旅館が3軒集中しているスポットがあり、そこが「奥塩原元湯温泉郷」。

その中でも一番の老舗が「えびすや」さん。古くからの源泉を守り抜いているお宿(日帰り入浴もOK)です。

風呂は5〜6分ごとの間欠泉(湯が噴出す)で熱め(52度)の「弘法の湯(空海によって発見されたと伝えられているから)」と、ぬるめ(38度)の「梶原の湯(文治2年〈1186年〉梶原景時、影季が平家に見方した那須の余一の兄達を打たんとして、傷を負い、負傷治療の為入浴したと伝えられているから)」の2種類があります。

「弘法の湯」の泉質は硫黄泉で、ナトリウムとカルシウムの含有量が多いせいか、浴槽のまわりには湯ノ花が固まって石灰化して岩風呂みたいに見えるのがおもしろい。女湯は、この「弘法の湯」がひとつあるだけ。

男湯で続くドア小さなドアひとつを隔てた男湯が混浴で、そちらのほうが広く、「弘法の湯」に加え「梶原の湯」もある。「梶原の湯」は別名「ラムネの湯」とも呼ばれる炭酸泉で、湯口から出る湯は無色透明だけれど、湯船は白濁している。この湯が昔は胃腸薬「長命丸」の原料にも使われていたそう。現在でも湯治客の中には胃腸の弱い人が多く、数日の湯治で胃潰瘍や胃ガンなんかも治る人がいるというからすごい(ちなみにこの湯を使った「温泉おかゆ」が朝食に出される。炭酸分のせいかふっくらもちもち。硫黄分のせいか、ほのかな塩味でコクがあっておいしい)。

これぞ那須塩原最古の湯なりここのところお腹が張って悩んでいる私は、「梶原の湯」のある混浴ゾーンへどうしても行きたくて、うずうず。でも、あまりにも狭い内湯。さすがに混浴する勇気はなく、小さなドアをこそっと開いて、向こう側の様子をうかがい、人がいなくなるスキを狙って入浴しようと試みたけれど、なかなか人がいなくならないんだな。
そこで翌早朝4時に、真っ暗で静かな中を温泉へ向かうとさすがに誰もおらず、混浴ゾーンも満喫! バシバシ写真も撮っていたら、「はしたない」と、一緒に連れて行った母に怒られてしまいました。父は、もっと広々として景色のいいゴージャスな湯につかりたかったらしく、いまいち不服そうでした。こういう秘湯こそ温泉の醍醐味なのにね。ちなみに温泉研究家の野口悦男氏も、いつだったかの旅の手帖の読み物で「冬に入りたい温泉第2位」にゑびすやをノミネートしていましたよ。



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