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前回の特集で、「腸内環境を整えることは、健康にとって大変重要である」ということをお伝えしたところ、たくさんの方から反響が寄せられました。
なので、今回も引き続き、腸内環境について、より深く、より詳しく、取り上げてみたいと思います(今回初めて読まれる方は、バックナンバーをご覧いただくと、よりわかりやすいと思います)。
ところで、腸内環境と体の「冷え」には、密接なつながりがあるということをご存知ですか?
「冷え」は、現代型といわれる生活のなかに潜み、私たちの体のなかに忍びよってきますが、腸の中も例外ではありません。
今回は、「冷え」と腸内環境の密接な関係についてお伝えします。
冷えは病気!?
「自分はまったく元気だ、健康体だ」と思っていた人が、ある日突然急死したり、病気になったりという話を聞きますが、それは東洋医学的見地で言えば「未病」という状態から、既病(已病)になったということになります。
未病とは、まだ病気とは自覚されない、あるいは現在の西洋医学的検査では異常が見つけられないけれど、東洋医学的な診断法によれば既に病気というべき段階、発病する危険性がある状態のこと。日常の生活を変えることで、まだ治すことができる段階なのです。
実は、この未病に深く関わっているのが「冷え」なのです。自分は「冷え症」ではないから関係ないという人もいるかもしれませんが、自覚しないうちに「冷え」ている人もかなり多いのです。
では、なぜこの冷えが病気にまで発展していくのでしょうか?
冷たい北風が吹くと、人は身をこわばらせ、縮こませますね。それと同じように「冷え」は体を萎縮させ、気、血、津液(=しんえき。体内のすべての水液。汗や唾液などの体液も含まれる)の循環を滞らせてしまうのです。
気、血、津液は、人間が生きていくのに必要な酸素やさまざまな栄養源を運んだり、不必要なものや悪いものを外へ運ぶ大事な役目を果たしています。その循環が悪くなると、栄養が行き渡らなくなったり、酸素が補給されなかったり、また不必要なものが排出されなかったりと、体にとってはありがたくない問題が出てきてしまうのです。
その結果として、体はさまざまな痛みや不快感というSOSのサインを発します。
現代的な生活を送って蓄積された冷えが、やがて「病気」という形で襲いかかってくるのです。
冷えると腸はどうなるの?
放っておくと、病気も招いてしまう「冷え」ですが、肝心の「腸」は、冷えるとどうなってしまうのでしょうか?
代表的なものを以下に挙げます。
@蠕動運動が低下する
腸の働きは自律神経にコントロールされていますが、冷えによって自律神経の働きが乱れると蠕動運動が低下するので、悪玉菌がどんどん繁殖して腸内の食べ物を腐敗させたり、悪玉菌の出す有害物質がたまり、善玉菌が減少していきます。また便が長時間腸内に滞ってしまうので、悪玉菌が有害物質や発ガン性のある物質を作ってしまいます。さらに、腸内の腐敗によって生じた毒素が、腸壁の毛細血管に吸い上げられ、血液を通して全身に運ばれて、体のあらゆるところに悪影響を与えます。
A消化・吸収を阻害する
体内にある酵素は体温が36.5度のときが最も活動しやすいのですが、体が冷えている、すなわち体温が低いと酵素は十分に働いてくれません。腸液に含まれる消化酵素も同じです。腸液の分泌が悪くなるため、腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が増えてしまいます。さらに、栄養素を十分に吸収しきれずに流れてしまうので栄養失調になることもあります。
B血の流れが滞る
血液は体内をくまなく循環していますが、体が冷えていると、血管が収縮して血の巡りが悪くなります。そうすると腸の働きが悪くなるため、体の各部分に必要な栄養をとどけられなかったり、有害物質を排出しにくくなり、悪玉菌が増殖してしまいます。それに伴って免疫細胞の働きが低下し、免疫力も低下してしまいます。
つまり、体が冷えたままだと、腸全体の調子が悪くなってしまいます。
なので、まず、「体の冷えを取る」ことが最優先なのです。
汚れた腸がさまざまな病気を作る!
体の冷えを取らないまま放っておき、腸全体の調子が悪くなると、さまざまな病気になってしまいます。
アメリカのバーナード・ジェンセン医学博士は、著書『汚れた腸が病気をつくる』(ダイナミックセラーズ出版)の中で、「ほとんどの人の健康問題の根底にあるのが腸の管理のまずさだ」と述べ、実に多くの病気や体の不調が腸内環境に起因していることを指摘しています。
例えば、アトピー。腸粘膜から悪玉菌が体内に侵入してアレルゲンとなり、アトピーを発症させるという説。また、自然な排便ができるように腸内を整えるだけで、慢性頭痛やひどい肩こりで悩んでいた人の悩みが解決した例を挙げています。
このように、腸内環境の悪化は、さまざまな病気の引き金になっていますが、とりわけ深刻な病気は「ガン」。腸内の悪玉菌は、過剰な脂肪やたんぱく質を、ニトロソアミンという発ガン物質や、フェノール、インドールなどの発ガン促進物質に変えてしまいます。
しかし、私たちの体には、体外から入ってくる細菌やウイルスを攻撃して、体を守ろうとする仕組み(免疫)があり、こうした免疫細胞の働きを活発にしています。ですから、善玉菌を増やし、ガン細胞を攻撃するNK細胞などの免疫細胞を活性化させておけば、ガンなどの病気になりにくくなるといえるでしょう。
また、食中毒など悪玉菌に直接感染する病気もありますが、食中毒を起こす菌がついた食物を食べても、激しい症状を起こす人とそうでない人がいます。その差は、腸内環境の善し悪し、つまり免疫力の差によるところも大きいようです。
冷えを取ったら、大腸に栄養を!
免疫力をつけるために必要な善玉菌を増やすには、「消化の悪いものは避けて、消化のいいものをたくさん食べればいいのでは」と思われるかもしれません。しかし、それだけだと腸内細菌の本拠地である大腸の働きを低下させてしまうこともあるのです。
消化のいい食べ物というのは、それに含まれている栄養分が胃や小腸でほとんど消化・吸収されてしまうので、大腸までたどり着けないことが多いのです。そのため大腸は弱って粘膜が薄くなり、病原菌が通過しやすい状態になります。しかもオリゴ糖や食物繊維、デンプン、乳糖など、胃や小腸で消化されにくいものをエサとしている善玉菌にも栄養が行き届かないわけですから、当然善玉菌が減ってしまいます。そうすると、短鎖脂肪酸を善玉菌が作れなくなるので、悪玉菌がどんどん増殖してしまうのです。
この短鎖脂肪酸は、病原菌の抑制やガン細胞の増殖を抑えたりする酪酸、脂肪やコレステロールの合成を抑えたりするプロピオン酸、phを下げたりする酢酸の3種類あります。これらは直接病原菌を殺すことはありませんが、腸内のphを下げてより酸性の状態にし、さらに菌体内に入って菌の活動や増殖を抑制するため、大腸の機能を良好に保つには欠かせないものです。この短鎖脂肪酸の量を左右するのが善玉菌のエサ、つまり大腸に行きつく栄養素なのです。
さらに酪酸は病原菌の抑制やガン細胞の増殖を抑える働きをするだけでなく、大腸の細胞や粘膜の増殖のためのエネルギーにもなります。普通、エネルギー源といえば糖質というイメージが浮かびますが、大腸では酪酸が重要なエネルギー源となるのです。
つまり、酪酸が作られなくなると、大腸は栄養不足になり、弱って機能が低下して、さまざまなトラブルを引き起こすことになるのです。
体の冷えを取って、大腸に必要な栄養を十分送りこんだら、
有胞子乳酸菌の登場です!
どんなに種子がたくさんあっても、乾ききった土の上では草木は育ちません。腸内も同じことです。まず、腸自身を健康な状態にして、「肥沃な大地」にしておくことが大切だということがわかっていただけたと思います。
そうなったら、最強の善玉菌軍団「有胞子乳酸菌」が思う存分力を発揮して、腸内環境の活性化に大きな働きをしてくれるのです。
腸内環境を整えることによって、便秘、下痢の改善はもちろん、有毒なガスの発生を抑えてくれるので、肝機能が正常化されます。また、肌のトラブルも改善でき、免疫力も活性化されるので老化を遅らせ、ガンからも身を守ることができるのです。
理想は「赤ちゃんのころのお腹」です。冷えを取り、食生活、生活環境を整え、そして有胞子乳酸菌を摂取して、健康的な腸内環境を目指しましょう!
■胃酸に強く、腸内まで確実に届く有胞子乳酸菌
○有胞子乳酸菌ラクボン菌
善玉菌の良さのすべてを兼ね備えている乳酸菌。消化吸収を助け、免疫物質を作り、特に、酵母菌のエサになる乳酸を作る力が最強の乳酸菌です。
○有胞子納豆菌
納豆に含まれている善玉菌が有胞子になったもので、腸内でビタミンを作り出し、糖質、たんぱく質、脂肪を分解する力があるほか、悪玉菌が作る有害物質に吸着して排泄を促し、肝臓の負担を減らしてくれます。
○乳酸菌フェカーリス菌
有胞子ではありませんが、胃酸などに強く、大腸まで確実に届く乳酸菌です。整腸作用に優れ、ラクボン菌、納豆菌を助ける作用があります。
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