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夏休みも終わりを告げ、残暑がこたえる季節がやってきました。
残暑といえば、「夏バテ」。
でも、単なる夏バテとあなどると、さまざまな病気を引き起こすことに…。
そこで今回は、夏にたまった疲れのカゲに見え隠れする「冷えと病気」の関係を考えていきます。
体の不調は気・血・水の乱れが引き起こす
東洋医学では、人体は「気」「血」「水(津液)」の3つの要素から構成されていると考えます。そしてすべての病気は気・血・水の量が不足したり、流れが滞ることで起きるのです。この流れを滞らせる大きな原因が、飲食の不摂生とストレス、そして体の冷えです。
気・血・水のバランスが崩れると、流れが滞ってしまい、体を維持するための栄養が行き渡らなくなります。そして、血液の汚れや血の流れが滞留(お血〈おけつ〉)し、余分な水分の排出ができなくなり、体はさまざまな不調や痛みを訴えるようになるのです。これが東洋医学でいう「未病」の状態。食事など日常の生活を改善することで治せる段階です。
しかしこの時、体の出す赤信号に気づかずに不摂生を続けると、未病の段階を超え、さまざまな病気を引き起こしかねません。生活習慣病といわれる糖尿病や高血圧症疾患、ガンや心臓病、脳血管障害などの根本的な原因もここにあるのです。ですから、体が不調を訴えた未病の段階で対処することが大切なのです。
舌で見るあなたの「疲れ度」チェック!
健康は舌にあらわれるといいます。
そろそろ夏の疲れがドッと出てきたころではないでしょうか。
舌の状態から、あなたの「疲れ度」をチェックしてみましょう。
東洋医学では、次の4つの診断法により弁証(診断)します。
●望診―患者の外見をあらゆる角度から詳細に観察
●聞診―患者の話す声の質、呼吸状態など聴覚からの情報収集
●問診―質問による情報収集
●切診―患者の体に触って診察
病は舌にあらわれるといいますが、望診のなかでもとりわけ重要なのが、舌を観察する「舌診」です。舌診は舌質(舌の本体)と舌苔(ぜったい)の両方を観察し、舌質ではその色と形(苔で表面がみえないときは舌の裏側をみる)、舌苔は色・厚さ・粘りなどについて詳細にみていきます。
最初はわかりにくいかもしれませんが、朝、顔を洗うときにみるなど習慣にすれば、その変化もわかるようになるでしょう。
イラスト@舌の裏側の静脈がはっきりとみえる・色は紫色で内出血のようなシミがある
舌の汚れや血液がサラサラと流れていないことをしめしています。毛細血管はつまり、血管自体ももろく破れやすくなっている「お血(おけつ)」の状態です。
イラストA舌表面の苔が厚い・舌自体の形が大きく縁に歯型がついてギザギザになっている
水分を過剰に摂りすぎて、余分な水分をうまく排出できていない状態。暴飲暴食など日ごろの飲食の不摂生も考えられます。
イラストB舌が小さく痩せている・舌の色が薄い
血の量が足りない「血虚」の状態です。また、色が薄いほど体内に冷えがたまっていることをあらわし、水分代謝の機能も低下しています。
イラストC舌の色が濃い・赤みが強い
体内が乾き、余分な熱がたまっている「熱邪」の状態です。イライラしていて、ストレスもだいぶたまっていると思われます。
爪とわき腹でもわかる、冷えとストレスチェック!
指の爪にある半月でも健康状態やストレスの度合いがわかります。普通、小指以外の指(両手合わせて8本)に半月があれば健康な状態。数が少ないほど、体に冷えがたまっています。逆に両手の指全部にあって、しかもくっきりと見えていたら、体に余分な熱があり、ストレスがたまっていてイライラしている状態です。
ストレスの度合いについては、わき腹をおしてみる方法もあります。わき腹を押したときに、痛みやかたさを感じたら、ストレスがたまって「気」がうまく流れていない「気詰まり」の状態を示しているのです。
飲食の不摂生を改めてお風呂で体の冷えを取る
暑い夏も終わり、夏の間にためこんだ冷えと疲れを解消して、新しい季節を迎えたいものです。そこで、体の不調を感じたら、まずは食生活を改善することから始めましょう。冷たいものは極力避け、温かいものや体を温める作用を持っている食材を摂るよう心がけてください。また、くよくよ悩んでストレスをためるのも気の流れを阻害する原因ですから、うまく気晴らしをすることも必要なのです。
そして、体にたまった冷えを取るのに効果的なのが“入浴”です。暑いから、面倒だからだとシャワーだけで済ませずに、お風呂に入ることを習慣にしましょう。もちろん足湯でも構いません。体を温めることで気・血・水の流れもスムーズになって免疫力も高まります。
夏の疲れを一掃する対処法
@足湯で「第2の心臓」を温める
夏にたまった「冷え」をすばやく取るには、足湯&お風呂に限ります。保温効果の高い入浴剤を入れれば、温まり度はさらにアップします。とくに膝から下のふくらはぎは「第2の心臓」ともいわれる大切なところ。足湯で重点的に温めましょう。
Aジェット噴流の力で温め度2倍
お風呂では、38〜40℃ぐらいのぬるめのお湯で時間をかけて半身浴をし、さらに強力なジェット噴流を体にあてましょう。温熱効果が手伝って「冷え取り率」もアップ。強力な噴流は筋肉もほぐしてくれるので、疲れも取れます。
B食べ物で体の中から冷え取り
栄養面にも気をつけましょう。冷たいものの摂りすぎは、内臓を冷やし、ゆくゆくは血液も冷やしてしまいます。バランスを考えてなるべく温かいもの、または温める作用のあるもの(根菜など)を食べて、冷えない体作りを心がけましょう。
監修/中醫クリニック・コタカ院長 小高修司先生
中醫クリニック・コタカのホームページ
http://www.kotaka-clinic.com
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