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監修/ヨシコクリニック院長 高木嘉子
「大人になってもずっと健康でいてほしい」と、子どもの将来を願う親の気持ちは誰でも同じ。
しかし、40代、50代になり突然、ガンや糖尿病、アレルギーなどさまざまな病気に苦しむ現代人は年々増えています。
自分の子どもが20年、30年先も丈夫に暮らすための健康づくりは、赤ちゃんの時代から、いえ胎児の時代から始まっているのです。
妊娠してからでは遅い女性の冷え
ダイエットやストレス、薄着、栄養バランスの崩れた食事など、現代女性の生活は健康に悪影響を及ぼすものばかり。
これらはすべて血液の循環を悪くさせ、体に「冷え」を招いてしまいます。
体が冷えてしまうと、ホルモンの分泌がうまく行われず、自律神経の調節もとれなくなることから、再び体に冷えをため込んでしまうことに。この悪循環によって月経不順や無月経など、さまざまな症状が現われるようになってしまいます。妊娠前からの体の冷えが、将来の子どもの体質に影響を与えるばかりか、不妊の原因にもなってしまうのです。
男性の「冷え」も子どもに影響
妊娠は女性ひとりの問題ではありません。特に不妊の場合、5割は男性に問題があるといわれています。その主な原因を3つ挙げてみました。
●日常生活においての運動量が減少
●冷房や冷飲食の過剰な摂取で一年中体が冷えている
●少年時代、外で遊ぶことが少なく骨格筋の発達が減少
冷え症は女性特有のものと思われがちですが、現代のような生活環境では、女性のみならず男性の体も冷えているのです。
母胎から胎児へ伝わる「冷え」のバトン
たとえ妊娠できたとしても、出産するまでは安心できません。
妊娠中に過剰な冷飲食を摂取していると、子宮が冷やされ胎児にも冷えが伝わってしまいます。
また、母胎と胎児を結ぶ胎盤は、有害な物質を通さない仕組みになっていますが、もともと自然界には存在しない薬や化学物質などをすべて阻止するのは不可能です。
重要な器官がつくられる受精後2か月ころ、こういった危険因子にさらされると、胎児にとって致命的なダメージを与えることになりかねません。
さらに、出産時にしばしば使用される陣痛促進剤が、母胎や胎児に後遺症を残している事実もあるのです。
ひょっとして低体温は、体質の問題と考えていませんか?
かつて「成人病」と呼ばれていた動脈硬化や糖尿病、高脂血症などの病気。
現在は生活習慣病といわれ、これらは小学生・中学生までにも症状が現われています。
今、子どもたちの体には、どんな異変が起こっているのでしょうか。
「糖尿病」「高脂血症」子どもに増える小児成人病
赤ちゃんは、大きな産声をあげ真っ赤な顔をして生まれてくることから「赤ちゃん」と呼ばれてきました。
しかし、体に「冷え」をためたお母さん、お父さんの間にできた今の赤ちゃんは、冷えを持ったまま生まれてくるため、色白の顔をした「白ちゃん」が多いのです。そういった白ちゃんたちは、乳児湿しんやアトピー、ぜん息などの症状に苦しむケースが増えています。
食事も動物性脂肪などの摂取が多い欧米型になるにつれ、子どものうちから肥満や糖尿病、高脂血症など「成人病」の症状がでてくるようになってしまいました。
そして、さらに深刻なのは、子どもの体温が低下していることです。平熱が35.5〜36度くらいしかない子どもが多く、母親はそのことを体質の違いにしか認識していないのです。
低体温の子どもは、体力や免疫力が低いため風邪をひきやすかったり、骨がもろくすぐに骨折してしまったりと、数えあがたらキリがないほど今の子どもたちの健康状態は悪化しているのです。
「冷え取り」が健康への1番の近道
冷えやすい環境の中にいる現代人の私たち。
特に赤ちゃんや子どもたちは、自分で冷えを認識することができません。
体を冷やさない生活を送るよう、親が心がけなくてはならないのです。
ずっと健康でいるために今、できること
子どもが大人になってからもずっと健康でいられるかどうかは、普段の生活がキーポイント。
それには、「冷え」をしっかり取ることが大切です。
子どもを冷えから守るために、次のことを実行しましょう。
●38〜39℃のぬるめのお風呂にゆっくり時間をかけて入浴する。長い時間の入浴は子どもが飽きてしまうため、湯船におもちゃを入れるなどの工夫を
●冷えは足元から上へあがってくるので、1日何度か足湯する
●朝・昼・晩と1日3食きちんと摂る
●骨を丈夫にするため外で遊ばせる
●免疫力を低下させる添加物が含まれたお菓子やジュース、食事はなるべく控える
●冷暖房の温度差に気をつける。冷暖房の設定温度よりも床の温度は低いため、背の低い子どもは冷えやすい。室内でも靴下や長ズボンをはかせる
昔の子どもは、放っておいても自然と丈夫に育っていました。しかし、現代の子どもたちは、親がしっかりと生活の中で予防していかなくてはならないのです。
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