2001年2月〜2002年9月掲載
 

 

 




監修:大塚吉則(北海道大学医学部助教授)

今回は、前回に引き続き、入浴事故の原因のひとつである「自己流の間違った入浴法」を改めて見直し、お風呂で健康を増進する入浴法について考えていきます。

×さら湯が皮膚を傷つける×
さら湯につかると、皮膚がピリピリと痛くなることはありませんか?
さら湯は、熱をストレートに皮膚に伝えてしまうのです。そのため、いくら水温を低く抑えてもヒートショックを起こしかねません。
また、水道水の塩素臭は、心をリラックスさせるどころかイライラさせてしまいます。昔から「さら湯は身の毒」などといいますが、まさにその通りなのです。

○入浴剤を入れたお風呂で気泡浴!○
入浴剤を入れると、肌触りが良くなり、皮膚への刺激が少なくなります。また、心地よい色や香りに包まれて、ゆったりと快適な入浴時間を過ごせるでしょう。
気泡風呂なら、ミクロの泡が保湿効果を高め、熱の衝撃を抑えてくれます。マッサージ効果もあるので、よりいっそうリラックスでき、入浴時間がさらに楽しくなります。


お年寄りの入浴
「お風呂に入るのが怖い、でもお風呂でしっかり冷え取りをしたい…」
というお年寄りの声をよく耳にします。
ぜひ安全にお風呂に入れるよう、注意点をまとめてみました。

(1) 浴室と脱衣所の温度差
お年寄りにとっては、湯と浴室の温度差だけでなく、浴室と脱衣所の温度差も負担になります。脱衣所はなるべく温めておきましょう。浴室も壁にシャワーをかけたり、浴槽のふたを開けて湯気をこもらせたりして温めておきましょう。

(2) 入浴後の保湿と水分補給
入浴すると、皮膚の汚れとともに皮膚膜や保湿成分も落ちます。お年寄りは皮脂が少ないので、入浴後、保湿クリームなどで補わないと、皮膚がカサカサしてしまいます。また、水分もしっかり補給して、体の内側からの保湿もしておきましょう。

(3) 転倒
脱衣所から浴室への出入りの際は、ゆっくりとした動作で、壁に手をそえて入ると安定感が増します。浴槽に出入りするときは、頭をなるべく低くして。万が一転んだ場合のダメージを小さくすることができます。浴槽と同じ高さの台やバスボード(浴槽に渡せる台)を置いて、それに腰かけて入るようにするのもいいでしょう。

★こんなお風呂なら寿命が10年のびる!
ちょっとした工夫が、お風呂で寿命を10年のばすか、命を10年縮めるかの差を生み出します。

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