2001年2月〜2002年9月掲載
 

 

 


日本では厚生労働省の「健康日本21」という健康推進プロジェクトも始まり、予防医学が盛んになってきています。海外における、「健康」に関する意識や現状はどのようなものなのでしょうか? このページでは、健康に関する海外の情報をお届けします。



 旅行でニューヨークやロサンゼルスの街を訪れた人は、ドラッグストアをのぞいて、大量のサプリメントが売られているのに驚いたのではないでしょうか?アメリカでビタミンやミネラルといったサプリメントの需要が多いのは、医療制度にも関係があります。日本では、医療といえば「健康保険」が当たり前の制度と考えられていますが、アメリカには国民健康保険などというものはありません。民間の保険によってまかなう。つまり、自分の健康は自分で守らなくてはならないのです。
 そのような状況の中、人間の自然治癒力=自分を治す力を尊重する代替医療(Alternative Medicine)が注目され、成長してきています。NIH(National Institute of Health=米国国立健康研究所)内には、1992年に代替医療の研究施設としてOAM(Office of Alternative Medicine=代替医療事務室)が設置され、1998年にはNCCAM(National Center of Complementary and Alternative Medicine=代替医療センター)にランクアップされました。また、同じくNIHの中にあるODS(Office of Dietary Supplement=栄養補助食品室)は、栄養補助食品の研究を進めています。この機関は1994年にDSHA=栄養補助食品健康教育法という法律が制定された年に設置され、生活習慣病の予防やダイエットのサプリメントに関する研究などを行っています。アメリカの厚生省ともいえるFDA(Food and Drug Administration=食品医薬品局)では、当初、この代替医療を拒絶すべく、取締りを行うつもりだったのですが、今や無視できない大きな市場となってしまいました。

★NIHの2003年度予算
 NIHのホームページに2月4日に掲載されたニュースによると、2003年度のNIHの予算は273億ドル。これは、2002年度に比べると約17%増ということです。また、1998年に比べると、この5年間でおよそ倍の予算が実現しました。これらの予算は、健康増進を目的としたさまざまな機関に助成金として提供されています。

2003年度 NIH予算の内訳

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