96歳 はいからさんのキッチンライフ


夏はわたしにとって「試練の」季節


96歳の料理研究家、藤木菊枝さん
96歳の料理研究家、藤木菊枝さん

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お暑い日が続いていますね。みなさんおかわりございませんか。
わたしは夏が大嫌い。というよりも、暑いのがいちばんの苦手です。最高気温が30℃を超えたなんていう日は、決して表には出ずに、クーラーをガンガンに効かせた部屋でじっとしています。

家族の者がわたしの部屋に入ってくると、「凍えそうだ」なんて言ってすぐに出ていってしまいます。でも、これがわたしにとって心地いい温度だからしかたありません。東洋医学で、人の体質をいろいろと分ける方法があるようですが、きっと、私は熱を発散しなくてはいけないタイプなんだと思います。きっと代謝がいいんだと、ひとり勝手に思っていたりもします。

そのかわり、体を冷やすばかりではいけないということはわかっていますよ。冷えは万病の元だと、担当の編集さんにも言われていましたし、言われなくても、お風呂の時間は昔からとても大切にしています。

お風呂に入ったら、とにかくゆっくり湯舟につかって、十分体を温めます。あんまり熱い温度のお湯ではすぐにのぼせてしまいますし、血圧が急激に高くなって危険です。お年寄りはお風呂の事故がとても多いと聞きますから、そのあたりは気をつけていますが、ぬるめのお風呂に入ってのんびりとしているのは、とても幸福な時間です。

お風呂では、血行をよくするためのマッサージは欠かせません。
石鹸は洗顔用、全身用と二種類用意し、ゆっくりとまんべんなくマッサージをします。あまり強すぎない力で、でもしっかりと体の隅々まで洗います。もうずっと昔から、決まったお気に入りの石鹸を使っていますが、とても気持ちがよく、リフレッシュできる時間です。

それにしても、冷房という文明の力があるからこそ、わたしはなんとか生き延びているのだと思います。便利になった世の中に感謝して、今年の夏もはあはあしながらも、過ごしていこうと思います。

トマトジャムトースト
トマトジャムトースト

夏になるとトマトや桃、メロンがおいしく実る季節です。藤木家では夏の果物をいただくと、そのままの果実の味を楽しんだ後は、ジュースにしたりシロップ煮にして楽しんでいます。
トマトは生でいただいても、煮てソースにしてもおいしい「万能食」です。箱でたくさん買ったときには、ジャムにすると日持ちがしていつまでもおいしさが長持ちします。トマトジャムはほのかな酸味と、濃縮されたトマトの果実味がたっぷりと味わえる贅沢なジャム。トマト嫌いのお子さんでも食べられます。

【材料】

トマト : 500g
砂糖トマトの正味の60%
無農薬レモンの皮と汁1個分
食パン適宜
プチトマト適宜


◆ 作り方 ◆

  1. トマトは湯むきした皮を剥ぎ、横に切り種を除いてざく切りにする。
  2. ほうろうかステンレスの鍋に1のトマトを入れ、砂糖をかぶせるように加える。レモン汁と皮をおろしたものを加える。
  3. 2を強火にし、沸騰したら弱火にして20〜30分煮る。灰汁を取り除きながらトロリとなるまで煮詰める。
  4. トーストした食パンにトマトジャムをのせ、プチトマトのスライスを飾る。スコーンなどと一緒にいただいてもおいしい。
※ 長期保存する場合は、保存ビンをビンがかぶるぐらいの水を入れ、20分以上沸騰した状態で熱湯消毒させ、水切りしたビンに保存する


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