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![]() デトックスブームが続いている今、単なる「デトックス=毒素を出す美容健康法」という流れがちょっと心配、という旅行ジャーナリストの木谷朋子さん。世界各地を旅してきた旅のプロならではの視点で、さまざまなデトックス体験、健康・美容体験を世界各国の健康事情とともにお届けします。世界的な有名スパから気軽に行ける癒しスポットまで、ヘルシー美容&料理情報なども交えてご紹介します。 |
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◆ 未病を防ぐ韓方医学の魅力 今回から4回ほどお隣の国、韓国の健康&美容事情をご紹介しようと思います。 海外取材を職業とする身ですが、韓国に頻繁に行くようになったのはここ4年ほど。ワールドカップがあった2002年に久しぶりに韓国を訪れたのが始まりです。まだ『冬のソナタ』放映前でしたので、韓流ブームの気配さえない時代でした。 そのときの取材先の1つがエステサロン『韓方エステ梨花』。オーナーの日本人女性Uさんが、韓国伝統の「韓方(韓国の漢方)」の効能をエステに取り入れていたことに興味をもち、私も独学ですがそれから「韓方医学」のことをちょっとずつ調べ始めたのです。 「未病を防ぐ」という「韓方医学」の考え方に興味をもつようになったのは、肩こりや、ちょっとだるい、むくむ、といった西洋医学で病気と捉えられない症状でも、将来何かの病気の始まりになるのでは?と思ったことがきっかけです。あと、日本のお医者さんが、患者の顔も見ないで診療する人が多いことにも疑問を感じていた、ということもありますね。私自身は西洋医学を否定はしていませんが、検査結果ばかりを見て、患者の顔色を含め、きちんとした問診をしない医者が多いことに不満をもっています。私のような意見の人はどうも周囲にも結構多いようで、何かの病気になったとき、「どこの医者に行ったらいいかわからない」という人がとても多い。信頼できるかかりつけのお医者さんのいる方、どのくらいいらっしゃるのでしょうか?ちなみに私にはかかりつけ医はいません。探したくても探せないというか、きっと病気になったら困るだろうな〜と思いつつ、ここまできてしまっています。 ◆ ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』の影響 日本でもドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』の放映で、急速に「韓方医学」への興味が広がっています。このドラマで16世紀の韓国に医女がいたという歴史的事実を初めて知りましたが、何よりも驚いたのは、現在も韓国の韓方医が行っている「患者の顔色を見る望診」、「体の調子やお通じ、睡眠、食欲などを聞く問診」、「脈をみる脈診」などが、チャングムの時代から行われていたという事実です。 「韓方医学」というのは、中国の漢方医学が韓国に伝わり、その後、韓国の風土や韓国人の体質や生活習慣などに合うように研究され発展してきた医学を指します。1610年にはホ・ジュンという韓方医が韓方の医学書『東医宝鑑』を執筆したといいますから、今から400年ほど前の時代には、韓方医学はすでに確立されていたということになりますね。この医学書は現在も使われているれっきとした医学書で、私も見てみたいのですが、日本語訳があるのかは不明。 ちなみにこの韓方医ホ・ジュンの生涯も1999年には韓国でドラマ化され大ヒット。台湾や香港、中国でもチャングム放映の後に放映され大人気だそうです。日本ではまだチャングム放映中なのでこの後なのでしょうか?ちょっと見てみたいドラマです。 ◆ 韓国最大の韓方市場『京東市場』 韓方薬というのは、韓国に自生する植物や動物を取り入れて作られた生薬のことです。ソウルには韓国最大の韓方市場「京東市場(キョンドンシジャン)」があります。広さ10万平方メートルという大きな市場で、西側の「薬令市場」と呼ばれている方に韓方、東側が生鮮食品という庶民的な市場です。市場には、高麗人参、霊芝、鹿の角、桂皮、当帰などなど、さまざまな韓方薬剤が店頭に並び、韓方薬の香りが漂っています。 私も以前は観光客の多い南大門市場や東大門市場しか行ったことがなかったせいか、この京東市場の雰囲気はとってもドメな感じで新鮮でした。 韓国にこういった韓方市場が全国各地にあるということを考えても、韓方が日常的に韓国人の生活に浸透していることがわかります。 韓方医学では、韓国国内の土で育てられた薬草(生薬)であることを強調しています。私も生薬のことを韓方薬局の人に聞いたところ、「中国製と韓国製の生薬があるけれど、質がよく値段も高いのが韓国製」と言っていました。 韓方薬剤を買いに来た韓国人の中年男性にも同じことを言って説明していたので、中国製はあるけど、韓国製がオススメ、という売り方をどうもしているようですね。韓方薬は普段の韓国人の生活プライスからするとかなり高価なもの。生薬の種類によってお値段は変わってきますが、自分の体に合わせてさまざまな生薬を調合してもらう場合は、韓方薬1か月分で20万W〜50万W(約25,000円〜60,000円)くらいです。 ただ、市場内は日本語が通じませんので、韓国語ができないと1人で買うのはなかなか難しいかも。市場には現在300軒以上の韓方医院と、生薬を調合してくれる韓方薬局があり、中には日本語のできる韓方医やスタッフがいるところもあります。言葉に不安がある人は、まずは日本語OKのところに、ソウルに住んでいる人の紹介で行った方がいいと思います。 次回は、私が京東市場の韓方医に受けた韓方診断の様子をご紹介します。
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