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第13回 スパリゾートって何? |
◆ スパリゾートは温泉テーマパークではありません!
ハワイに引き続き、常夏の国「タイ」のことをご紹介したいと思ったのですが、11月 にハワイのことを書いたとき、「スパで受けられるマッサージの種類」や「スパリゾー トって何?」という声があったので、今回は「スパリゾートとは何ぞや?」という基 本的な話をちょっとします。
秋に公開された映画『フラガール』、ご覧になりましたか?映画は秀作だったのです が、この映画の舞台となった場所の名前を聞いて「う〜む」と唸ってしまいました。 映画の舞台となったのは、「スパリゾートハワイアンズ(旧常磐ハワイアンセンター) 」という施設。けなすわけでは決してないのですが、いわゆる世界のスパリゾートと は違う流れの施設でした。一言で表すなら全天候型レジャーランドとか温泉テーマパー クみたいな感じ。遊べて泊まれる巨大温泉レジャーランドですね。マッサージが受け られるスパやエクササイズ施設、ステキなリゾートホテルもあるものの、静かな大人 のリゾートといった雰囲気とはかなり違うイメージ。日本ではスパリゾートというと、 温泉とレジー施設が一体化したイメージになっちゃうのでしょうか?別物と考えれ ばいいのでしょうけど、この施設=スパリゾート、と思う人が出てこないかと心配に なりました。温泉とリゾートホテルが一体化したもの、くらいならまだ許せるレベル なのですが・・・。文字が一人歩きして違うイメージを作り出してしまう気がします。
◆ スパのルーツはヨーロッパの温泉保養地
諸説はありますが、「スパ」のルーツはヨーロッパにある温泉保養地と言われています。温泉のことを英語ではバース、ドイツ語ではバーデン、イタリア語ではテルメと言います。実際に、イギリスにはバース、イタリアにはモンティカティーニ・テルメ、ドイツにはバーデン・バーデンという有名な温泉保養地があります(注:イギリスのバースは湯量の問題などもあり、現在は温泉保養地ではありませんが、町全体が世界遺産として認定されています)。
もともとヨーロッパの温泉保養地は、18〜20世紀にかけて王族や貴族などの上流階級の社交場として栄えた場所が多く、こういった温泉保養地で何ヶ月にもわたって過ごせるということ自体がセレブリティの証でした。
日本でも「湯治」という言葉がありますが、ヨーロッパの温泉保養も根っこにある精神は同じ。ただ、温泉治療しながら、コンサートやオペラを鑑賞したり、日帰り旅行をしたり、夜にはカジノやパーティへ、というのがヨーロッパ流の温泉保養です。これはライフスタイルの違いでしょうね。現在の温泉保養地は昔のようなセレブリティ御用達ではありませんが、そのおしゃれな温泉スタイルはいくつかの温泉保養地で継承されています。今もドイツやイタリアの温泉保養地へ行くと、主治医からの診断書に従って長期滞在しながら温泉治療している人がたくさんおり、治療費の支払いに健康保険がきくなど、休暇や保養の健康効果が国民に浸透しているのが大きな特徴です。
◆ スパといっても種類はいろいろ
それではスパにはどんな種類があるの?という話になりますよね。治療や保養が目的という従来のヨーロッパ型スパに比べると、以前のアジアンリゾートをはじめとする世界のスパは「癒しや美容」を目的とするスパが多かったと思います(今ももちろんあります)。
ところが、ここ最近単なる「癒しやリラクゼーション」目的ではないスパが増えています。アンチエイジング、デトックス、ダイエットといった美容系を目的とする施術に、ヨガやピラティス、太極拳、気功、瞑想などを取り入れたエクササイズとスパ・キュイジーヌと呼ばれる食事をプログラム化。ホリスティック(トータル)な面でカラダをメンテナンスできるスパが注目されています。
施設的には、大きく分けると、自然豊かな立地にある「リゾートスパ」、都会の超高級ホテルなどにある「シティ・スパ」、宿泊施設のない日帰り可能な「デイ・スパ」、さらに、へルスコンセプトや予防医療コンセプトをもちホリスティックな考えを実践している「メディカル・スパ」があります。特にメディカル系のスパには、常駐の医師がおり、最初にカウンセリングをしてカラダの状態を調べてから、それぞれの状態にあったマッサージなどの美容施術、エクササイズ、食事、心のケア、医療ケアまでをトータルで行います。また、海や山など、自然豊かな環境の中でカラダのメンテナンスをしながら、それぞれのケアの合間に、シャワーを浴びたり、仮眠したり、ジャグージやプールを使ったり、カフェでのんびりしたり、散歩をしたりと、豪華な施設内でのんびり過ごせるのが「リゾートスパ」の醍醐味です。
こういったスパ施設の中でも、タイのスパは、施術の技術だけでなく、スパ施設全体の環境や演出方法が世界のトップクラスにあるととても評価が高く、それぞれのスパコンセプトもしっ かりしています。また、超高級リゾートでも欧米のリゾートに比べるとお値段がとて もリーズナブルなのが魅力です。次回から、そんなタイの人気スパをご紹介します。
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