世界デトックス紀行
デトックスブームが続いている今、単なる「デトックス=毒素を出す美容健康法」という流れがちょっと心配、という旅行ジャーナリストの木谷朋子さん。世界各地を旅してきた旅のプロならではの視点で、さまざまなデトックス体験、健康・美容体験を世界各国の健康事情とともにお届けします。世界的な有名スパから気軽に行ける癒しスポットまで、ヘルシー美容&料理情報なども交えてご紹介します。
 


PHOTOS:バンヤンツリー・ホテルズ&リゾーツ、木谷朋 子
   

第14回 プーケット島のスパリゾート〜Part1
バンヤンツリー・スパ

◆ タイはスパ文化発祥の地

スパ文化の発祥の地タイの中でも、プーケット島は私がアジアのスパ文化を知る大きなきっかけとなった思い出深い場所です。スパだけでなく、アジアン・リゾートのスケールの大きさを知ったのもプーケット島でした。

実は、2004年12月にプーケットが津波被害にあったとき、ちょうど3カ月前に取材に行っていた私はとても心配したのです。幸いプーケットはすぐに復興。それなのに日本からの観光客がなかなか戻らず、一時は日本人向けのビジネスをしている方たちはとても大変だったと聞いています。今年のクリスマス休暇は、また以前のプーケットの姿に完全に戻っていることと思います。プーケットには現在日本人在住者が約400〜500人おり、ホテルやレストラン、ダイビングショップ、旅行会社などに日本人スタッフがいますし、日本語の話せるタイ人のガイドさんが日系旅行社にもたくさんいます。ヨーロッパ人に人気のあるリゾートですが、それに劣らないほど日本人観光客も多く、最近は韓国人、中国人観光客などアジアからの観光客が増えています。

◆ 世界的な評価を受ける「バンヤンツリー・プーケット」

現在、プーケットだけでなく、タイ国内、そして世界にスパリゾートがたくさんありますが、その先駆けとなったのが「バンヤンツリー・プーケット」です。オープンは1995年。アジア初のラグジュアリースパリゾートとして注目を集め、その後次々とできた多くのスパリゾートに大きな影響を与えた存在です。

スパブームもこのバンヤンツリー・スパから始まったと言われるほどで、世界的な旅行誌『コンデナスト・トラベラー』では「読者が選ぶ世界のベストスパリゾート」に何度も選ばれるとともに、ウォールストリートジャーナルでは「アジアのベストリゾート」に、アジアマネー誌では「アジアのトップ・ヴァケーション・リゾート」、アメリカの旅行誌『トラベル&レジャー』では「ホテルスパトップ10」に輝く存在です。

今でこそリゾートとスパはセットのような存在ですが、以前はリゾートにスパが必ずあるというわけではありませんでした。あったとしてもエステサロン程度の規模だったところも多く、90年代後半から急速にスパがリゾートに作られたのです。

◆ 「バンヤンツリー・スパ」の特徴

それでは「バンヤンツリー・スパ」がなぜ注目を浴びたのか?という点ですが、理由は5つあると思います。

  • 心身の両方を健康にするためのホリスティック(全体的)なアプローチを目指したスパプログラムであること。
  • アジアの自然環境の美しさを最大限に取り入れた開放的でラグジュアリーなスパ施設をもっていること。
  • マッサージの施術に、アジアのさまざまな伝統的な施術と西洋の最先端の施術をうまくミックスさせていること。
  • 古くから伝わるタイのハーブやスパイス、アロマオイルなど、ナチュラルな製品を使った施術を行っていること。
  • セラピスト全員がスパのゲストに対して、心身の健康を考えた高い施術技術とホスピタリティを持っていること。

今では、このスパコンセプトが他のスパでも真似されており、「ホリスティックなアプローチ」、「伝統的な東洋の施術と西洋の施術のミックス」、「タイハーブなどのナチュラルな製品を使用」といった言葉はどこのスパでも聞くようになりました。最近は、スパの施術のほかに、メディテーション(瞑想)やヨガクラスなどの特別プログラムなどもできています。

それでは、どんな施術をしているの?ということになりますよね。ボディ・マッサージには、伝統のスコタイマッサージの真髄を堪能できる「スコタイ」、タイの伝統的なマッサージテクニックを応用したオイルを使わない「アジアン・ブレンド」、力加減が中〜強の温かいエッセンシャルオイルを利用した「バリニーズ」、リズミカルなテクニックを使うハワイ生まれの「ロミロミ」、血液循環を促進し、緊張した筋肉をほぐすヨーロッパスタイルの「スウェーデン式」、日焼けした肌のための優しいタッチの「アイランド・デュー」の6種類があります。

種類がたくさんあるので、詳しくは「バンヤンツリー・スパ」のウエブサイトを見ていただきたいと思いますけれど、個人的には「スコタイ」と「バリニーズ」が好き!ただ、力加減やオイルの使用の有無など、好みもありますので、自分の好みにあったものを選ぶことをおススメします。

また、コース的には、やはりトリートメント・パッケージと呼ばれる2〜3時間コース〜1日間のパッケージプランがイチオシ。これは、ボディ・マッサージ、パック、スクラブ、スキンケアなどがトータルで堪能できるプランです。一例として3時間コース「タイムオナード・トラディションズ」(370US$)の中の「タイ・ジンジャー・ヒーラー」をご紹介しますが、パッケージプランだと、スパの施設を長時間使えるというメリットもあり、かなり贅沢な気分になれます。

「タイ・ジンジャー・ヒーラーのコース内容」

  • フットバス
  • ウォーム・ジンジャー・トリートメント
  • ハーバル・ヒート・トリートメント
  • タイ・ハーバル・ラップ
  • ヨガ・マッサージ
  • アロマティック・ジンジャー・バス
  • リフレッシュメント&リラクゼーション

※ 「タイ・ジンジャー・ヒーラー」は、血液の循環をよくする「タイ・ヒーラー」を取り入れた施術で、ヨガ・マッサージの一種。ラマ三世国王によってタイに伝えられた古代アーユルヴェーダをもとに、バンコクのワット・ポー寺院で完成したマッサージ。最初にスチームをあてたハーブ・ポーチをカラダにのせて温熱療法をした後、疲労した筋肉をほぐし、マッサージの後、肌に潤いと輝きを与えるタイ・ハーバル・ラップで仕上げをする。

◆ リゾート内に建てられたスパアカデミーも有名

実はこの「バンヤンツリー・スパ」は、予約の取りにくいスパとしても有名です。そのため、最初にスパが予約できるかどうかを確認してから宿泊の予約をするという人もいるほど。スパの予約も宿泊者が優先されているので、スパ目当ての人は宿泊がベストです。宿泊施設は、1つ1つが独立したヴィラ(家)スタイル。1つのヴィラの広さが170〜270平方メートルとその広さもゴージャスさも高級ホテルのスイートルームを超えるハイレベルな施設です。アジアン・リゾートの真髄が凝縮されたトロピカル・パラダイスと称されるだけに、レストランやゴルフ場なども充実しています。

また、同じ敷地内に建てられた「バンヤンツリー・アカデミー」では、セラピストを目指す生徒が学ぶスパ学校もあり、2001年の開校以来、200人以上の生徒がこの学校で学んでいます。一流のセラピストになる訓練を300時間ここで受けるといいますが、バンヤンツリーのブランド力もあり、ここの卒業生は優秀ということで、就職率も上々とか。

スパ文化をリードする「バンヤンツリー・スパ」ですが、同じようなコンセプトのスパが増えた今、今後どう展開していくのか、これからの発展も楽しみです。

バンヤンツリー・スパ・プーケット Banyan Tree Spa Phuket
住所 : 33 Moo 4,Srisoonthorn Road,Chengtalay,Amphur Talang,
Phuket 83110 Thailand
TEL : +66-76-324-374
URL : http://www.banyantree.com
【日本での連絡先】
TEL:03-3595-0777 E-mail:reservations-tokyo@banyantree.com

 



自然豊かな環境に囲まれたバンヤンツリー・プーケット



専用プールやジェットプールなども揃う2ベッドルームプールヴィラ



ヘルシーなスパメニューが揃う「タマリンド・レストラン」。このレストランのみ禁煙で、子連れゲストNGの大人だけの空間



3時間コース「ロイヤルバンヤン」や「タイ・ジンジャー・ヒーラー」でマッサージに使われるバンヤン・ハーバル・ポーチ。ポーチにはレモングラス、クローブ、コリアンダーが入っている



3時間コース「ジャワニーズ・ルルー」のトリートメントメニューの一つ「フラワー バス」



ボディスクラブで使われる新鮮なタイハーブ



宿泊者向けに行われているヨガレッスン



バンヤンツリー・アカデミーの入口

第10回 以前のコラムはこちらから
第11回 ホノルルでは大好きなマンダラ・スパへ
第12回 広々とした敷地を誇るホノルルのヒルトン
第13回 スパリゾートって何?
第14回 プーケット島のスパリゾート〜Part1 バンヤンツリー・スパ
第15回 プーケット島のスパリゾート〜Part2 アンサナ・スパ
第16回 プーケット島のスパリゾート〜Part3 シックス・センシズ・スパ
第17回 温泉王国ハンガリー Part 1 ヨーロッパでも有数の温泉先進国
第18回 温泉王国ハンガリー Part 2 首都ブダペストが温泉保養地
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第20回 ソウル・デトックス紀行 PART-1 韓方エステで岩塩風呂に挑戦
第21回 ソウル・デトックス紀行 PART-2 韓方エステで韓方美容の極意を体験
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