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![]() デトックスブームが続いている今、単なる「デトックス=毒素を出す美容健康法」という流れがちょっと心配、という旅行ジャーナリストの木谷朋子さん。世界各地を旅してきた旅のプロならではの視点で、さまざまなデトックス体験、健康・美容体験を世界各国の健康事情とともにお届けします。世界的な有名スパから気軽に行ける癒しスポットまで、ヘルシー美容&料理情報なども交えてご紹介します。 |
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◆ 人気急上昇中の中欧ヨーロッパ旅行 今までアジアやハワイといった近場の国をご紹介していましたが、いよいよヨーロッパのことを取り上げようと思います。初回はヨーロッパでも温泉大国と呼ばれているハンガリーです。 ハンガリーというと、あまり馴染みがない国かもしれませんが、旅行業界的には中欧ヨーロッパは新たなデスティネーションとして注目されているエリアです。昨年の旅行博でも中欧ヨーロッパ各国が特設ブースでPRを行っていましたし、各旅行会社でも中欧旅行に力を入れている状況です。 実際、ここ2〜3年、中欧ヨーロッパ旅行の人気はうなぎのぼり。旅行パンフレットにも「ウィーン、プラハ、ブダペスト8日間」とか「中欧ヨーロッパ10日間」といったツアーを多く見かけるようになりました。すでにイギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スペインといった西欧諸国への旅を体験済みの中高年層に人気が高いのが特徴です。 ただ、残念なことに、ハンガリーでの温泉体験を入れているツアーはあまり多くないのが現状。中には、ブダペストの温泉が体験できる時間を設けているツアーもありましたがこれはかなり少数派です。 ◆ 長い歴史を誇る温泉先進国 ハンガリーがヨーロッパの中でも有名な温泉大国であることを私が知ったのは初めてブダペストへ旅した1985年のことでした。当時ハンガリーはソ連兵の駐留が続く社会主義国家だったのですが、1989年以降自由経済化が進み、それからは経済的にめざましい発展を遂げています。歴史や文化遺産が多く、見るべき観光地がたくさんあるため、見たいものがありすぎて、温泉地でのんびりという旅ができにくいのかもしれませんね。 私もハンガリーへ行くまでは、日本だけが世界的な温泉大国と思っていたのですが、ハンガリー人の温泉好きは日本人並み?いやそれ以上かもしれないとかなり驚いた覚えがあります。その後も何回かハンガリーに行き、地方の温泉にも行ってみましたが、毎朝のように温泉に通い、夏には休暇を楽しみながら2〜3週間温泉療養するという人をたくさん見かけました。特に夏にはハンガリー人だけでなく、近隣のドイツやオーストリアから、温泉目当ての外国人旅行客がたくさん温泉地を訪れていたのが印象的でした。 日本の温泉の歴史も古いですが、ハンガリーの温泉の歴史は日本よりも実は古いのです。古代ローマ帝国が支配していた時期に、すでにブダ(ブダペストのブダ側)には120のテルマルバス(温泉)があったという記述が残っています。当時は医療目的の温泉施設ではなく、温泉好きの古代ローマ人たちが、リラックスするための社交場として使っていました。その後、16世紀にトルコに支配されるようになると、温泉ブームが加速。しかし、本格的な温泉施設を建設するようになったのは19世紀末で、温泉に薬効効果や治療効果があることがわかったのは20世紀に入ってからです。現在、首都ブダペストだけでも主な温泉は30以上、源泉は100カ所以上あり、地方を合わせると400を越える温泉施設があります。 ◆ 裸で入るのがハンガリー式温泉スタイル? お隣の国チェコの温泉が「飲む温泉」なのに対し、ハンガリーの温泉は日本と同様「浸かる温泉」が主流です。トルコ風のスチームバスで温まり、お湯で流すという伝統的なトルコ風呂スタイルがハンガリー式温泉と呼ばれています。このタイプの温泉の場合、裸で入るため水着は不要。湯船にゆっくり浸かり、サウナに入って、最後はマッサージやペデュキュアをしてもらうのが、このタイプの温泉でのフルコースメニューです。このほか温泉プールもたくさんありますが、プール式の温泉では水着着用がマストです。 現在ブダペストには地元のハンガリー人たちが通う公衆浴場のほか、高級ホテル内に併設されている温泉施設があります。これらの温泉ホテルは英語も通じますし、施設も高級で外国人向き。私も最初はこういった温泉ホテルに行っていました。というのも、公衆浴場はハンガリー語(マジャール語)オンリー。通じてドイツ語ちょっと程度なのです。値段は庶民価格で、ハンガリー式温泉体験ができて楽しいことは楽しいのですが、意思を通じさせるのが大変というデメリットはあります。私は公衆浴場のスタイルをとっている温泉ホテル「ゲレルト・ホテル」の温泉が好きでブダペストに行くとよく通っていました。 ◆ ハンガリー全域に点在する温泉施設 ハンガリーには各地に多くの温泉が点在しています。有名なのは、バラトン湖近くのへーヴィーズの温泉湖や、泡の出る温泉で心臓病に効くということで世界的に有名になったバラトンフェレド。ルーマニアの国境に近いジュラの城温泉、ミシュコルツ郊外にある洞窟温泉、オーストリアとの国境に近いバルフやビュック、地中海型の穏やかな気候とワインの産地でも有名な南部のハルカニー、大平原にあるハイドゥーソボズローなど。地方の温泉まで行くのはなかなか難しいかもしれませんが、地方ならではのユニークな施設が多く、特にヘーヴィーズの温泉湖は一見の価値あり、です。時間がない場合でも、訪れる機会の多いブダペストなどで、ちょっと温泉体験してみて欲しいですね。 次回は、首都ブダペストの温泉施設についてご紹介したいと思います。 |
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