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![]() デトックスブームが続いている今、単なる「デトックス=毒素を出す美容健康法」という流れがちょっと心配、という旅行ジャーナリストの木谷朋子さん。世界各地を旅してきた旅のプロならではの視点で、さまざまなデトックス体験、健康・美容体験を世界各国の健康事情とともにお届けします。世界的な有名スパから気軽に行ける癒しスポットまで、ヘルシー美容&料理情報なども交えてご紹介します。 |
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◆ アーユルヴェーダの治療にはハーブ薬は必須! バーベリン・リゾートに来る前は、アーユルヴェーダの治療にハーブが使われることをまったく知らなかった私ですが、バーベリンに来て、初めてハーブ薬がアーユルヴェーダの治療に必要不可欠なものと知りました。 日本だと、ハーブはイギリス、フランス、ドイツなど、ヨーロッパやアメリカのものと思っている人が多いかもしれません。ハーブと言ってしまうと、薬というよりハーブティーを連想してしまうのは、日本にハーブが入ってきたとき、薬事法などの関係で薬として入ってこなかったからでしょう。 しかし、中国や韓国、そしてわが国日本でも古くから「薬草」という言い方で、ハーブを治療薬として使ってきています。私がみたところ、スリランカのハーブはその流れと同じ。中国の漢方薬や韓国の韓方薬と同様、自生するハーブ(自家製ハーブ)から作られ、薬として処方されており、スリランカの伝統療法の一つとして確立しています。 ◆ ヘルスセンターのキッチンで作られる自家製ハーブ薬 バーベリンでの薬の時間は毎日計5〜6回、計6〜7種類。午後3時にはヘルスセンターの薬箱にそれぞれの患者のハーブ薬が並びます。ハーブ薬の処方は宿泊者(患者)によって異なりますが、基本はガラス瓶に入った液体ハーブ薬と粉薬、丸薬の3種類です。薬箱はドクターのコンサルテーション・ルーム(診察室)の外にあり、まるで下駄箱のようでした。一つ一つのマス目に部屋番号が書かれ、それぞれの薬には自分の患者番号がふってあります。患者たちは毎日この薬箱から薬をとってきて決められた時間に薬を飲むことになっています。 ヘルスセンターの奥には、キッチンと呼ばれるハーブ薬を作る部屋があり、たくさんのハーブ薬がここで作られ、管理されています。デイビッドさんに「キッチン見学をしたい」とお願いすると、帰国2日ほど前にキッチン見学を許可されました。 キッチンに入ると、20台ほどのガス台の上に素焼きの真っ黒な鍋がズラリと並び、ハーブ薬が煮出されていました。鍋の中には木や草の皮、枝、葉、中にはニンニクがどっさり入った鍋もありました。部屋にはハーブ独特の香りが充満。韓国のソウルにあった韓方市場(京東市場)でも韓方薬を煮出す薬臭い香りが街全体に充満していましたが、その香りにとても似ていたのが印象的です。 キッチンには、ハーブ薬を作る責任者のドクター・フェレーラさんがおられ、薬作りと薬をチェック中のスタッフたちがいました。ここで薬を作り、それぞれの患者の薬を詰めていくのだと説明され、ドクターの案内で、キッチンの外にあるハーブ園や、毎日マッサージで使われているハーブ・オイルを煮出す窯なども見学。自分の毎日飲む薬がここで実際に作られたものだと確認でき、なんとなく安心感を覚えてしまいました。 ◆ 毒素をためないことが病気にならないための最善の方法 アーユルヴェーダでは、病気を治すということ以前に「病気にならないようなカラダを作ることが大切」という予防医学に重きが置かれています。そして、「病気にならないためには毒素を貯めないことが大切」とされ、アーユルヴェーダ治療においては、毒素を出すことが大前提になっています。オイル・マッサージの目的も凝りをほぐすためではなく、オイルをカラダに浸透させることで毒素を排出させるのが目的。毒素排出(デトックス)こそ、アーユルヴェーダの基本理念なのです。 最初のドクター・コンサルテーション(ドクター・ワサナのカウンセリング)でも、便通や排尿の回数などを聞かれましたが、便通は毒素を貯めないための基本。最近日本では、「デトックス=汗をかくこと」と勘違いしている人が多いようですが、体内の毒素排出のうち約75%は便、約20%は尿、汗は約3%ということなので、便でのデトックスがいかに大切かがわかると思います。 私が処方されたハーブ薬は、連れの貴子ちゃんとは微妙に違うものでした。薬ですから1人1人違う処方がされているのは当然ですが、デトックス効果の高い下剤らしき液体ハーブ薬は、ほぼ全員に処方されているらしく、このハーブ薬で徐々にカラダの中から毒素と老廃物を取り除き、体全体をデトックスしていくようです。 薬を飲む時間が微妙に違うせいか、思っていた以上に、薬を飲むことで行動を制限されるな〜と感じました。
次回は、アーウルヴェーダの治療として有名な「シロダーラ」と「アイ・トリートメント」のことをご紹介したいと思います。
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