世界デトックス紀行
デトックスブームが続いている今、単なる「デトックス=毒素を出す美容健康法」という流れがちょっと心配、という旅行ジャーナリストの木谷朋子さん。世界各地を旅してきた旅のプロならではの視点で、さまざまなデトックス体験、健康・美容体験を世界各国の健康事情とともにお届けします。世界的な有名スパから気軽に行ける癒しスポットまで、ヘルシー美容&料理情報なども交えてご紹介します。
 


PHOTO:Thermae Bath Spa

第39回 イギリスの温泉町 PART4
21世紀のバースに蘇ったスパ・コンプレックス「サーメ・バース・スパ」その3

◆ トリートメントの数は52種類

「サーメ・バース・スパ」のもう一つの楽しみは、やはりトリートメントです。日本で「エステ」と呼ばれる施術と思っていただいて構いませんが、いわゆるエステ・サロンのエステとスパでは規模や施設の内容、トリートメントの種類などが格段に違います。スパでのトリートメント、一度は体験してほしいです!

さて、現在「サーメ・バース・スパ」のトリートメントの数は52種類。これに、パッケージ・プラン「スパ・パッケージ」4種類が加わります。詳細は「サーメ・バース・スパ」のウェブサイト(http://www.thermaebathspa.com)のスパ・メニューを見ていただきたいのですけれど。

ボディ・マッサージだけでも、アロマ・マッサージ、スポーツ・マッサージ、リフレクソロジー、指圧、インディアン・ヘッド・マッサージ、タイ・マッサージ、レイキ、ワツなど13種類ありますので、どれにするかでもかなり迷いそう。

これに、
フランスのウォーター・トリートメントの施術として有名な「ヴィシー・シャワー(6種類)」、温めた石を使ってマッサージを行う「ホット・ストーン・スパ・マッサージ(3種類)」、ボディ・ラップ系の「ボディ・コクーン(6種類)」、デトックス効果の高い「ドライ・フロテーション(6種類)」、ピーリングやボディ・ポリッシュなど、ボディを磨く「ボディケア(3種類)」、顔のマッサージやパックなど、お顔のケアを行う「フェイシャル(9種類)」があります。

ちなみに、トリートメント・ルームは全部で20室。ボディ・ラップ系のトリートメントや水を使うトリートメントは、ホット・バスのある階で。フェイシャルやボディ・マッサージは、マッサージ・スイートで行われます。

◆ 大好きな「ホット・ストーン・マッサージ」を予約!

現在スパにはセラピストが25人います。取材当日私が予約していたのは「ホット・ストーン・スパ・マッサージ」の45分コース「リフレッシュ」(£40)。セラピストはニコールさんという方でした。

実は私は、温かい石を使った「ホット・ストーン・マッサージ」が大好き!ハワイや上海の取材でも、カラダの芯から凝りがほぐれる感じで、すごくリラックスできたので、イギリスではどんなやりかたをするのか、トリートメントを受ける前から興味津々!

トリートメントを行う前に、自分の体の状態を申告するのですが、これは全部英語で書きます。その後、ニコールさんに、「この施術、受けたことありますか?」と聞かれたので、「何度か受けたことがある」と言うと、「このスパのホット・ストーン・マッサージは他のところと違うと思います」と言われたのです。

さて、どこが違うのでしょう?

大きな違いは、ベッドに温かい石がいくつか置かれ、その上に横になること。背中に石を敷いた状態になります。

いつもは、普通にベッドに横になり、途中でうつぶせになった後、背中に石を置かれ、その後石でのマッサージが行われるのですが、この施術中は背中のマッサージはまったく行われないので、自分の体重で押しつけられた石の温かみだけで凝りをほぐしていきます。

とはいえ、背中以外のマッサージ方法は他で受けたものとほぼ変わらず。石とオイルを使って手、足、肩などを満遍なくマッサージしていきます。ニコールさんのマッサージ・ストロークは心地よく、途中でいつのまにか眠ってしまったため詳細は省きますが、終わった後、背中の下に置かれた石はぐっしょり。デトックス効果も高かったようで、休憩室で何度もお水やお茶を飲みました。指圧系のぐいぐいマッサージよりも無理なくカラダの凝りとれるこのホットストーン・マッサージの方が私は好きですが、背中のマッサージは、やっぱりやってもらいたかったかも。

◆ イチオシはホット・バス内で行われる「ワツ」

もう一つ、取材当日、私が「どのトリートメントがおススメですか?」と質問すると、「ワツ(50分、£60)ですね」という回答を得たので、今回は体験しませんでしたが、どんな施術かを簡単にご説明します。

「ワツ」というのは約30年前にカリフォルニアで生まれたもので、リラックス効果の非常に高いトリートメントです。指圧マッサージに由来するものだそうですが、施術はナチュラルな温泉水の中で行われます。耳も水に隠れて外からの音がシャットアウトされ、完全に水の中でセラピストにカラダを預ける形になりますので、心底リラックスできるようです。イギリスで「ワツ」を体験できるのは「サーメ・バース・スパ」のホット・バスでだけですので、次回はぜひ体験したいと思います。

実はこの「サーメ・バース・スパ」は、今年、イギリスの高級新聞の一つ『デイリー・テレグラフ』の「ウルトラ・トラベル100」で、『世界のスパ部門1位』を受賞するなど、国内ではかなり注目されています。前回も書きましたが、人気のトリートメントは必ず事前予約をするようにしましょう。

次回は、北イングランド(ヨークシャー)地方の小都市ハロゲイトの「ターキッシュ・バス」についてご紹介したいと思います。

あと、「サーメ・バース・スパ」に勤める唯一の日本人スタッフ真木子・スミスさんからも「ドライ・フロテーション」体験が届きましたので、真木子さんの体験コラムの方もお読みくださいね。

健康ジャーナルのHPをご覧の皆様、こんにちは!今日は私が受けた「ドライ・フロテーション」のトリートメントの一つ「アルパイン・ヘイ・バス(45分、£42)」について、ちょっとご紹介します。

アルプスの干し草というと、ハイジを思い出してしまいますが、このトリートメントでは、デトックス効果のある干し草がものすごく大きなティーバッグのようなものに入っており、それを温かいお湯に浸したものを、背中から足までカラダの下にマットのように敷きます。

寒くないようにカラダは薄い毛布のようなものに包みます。その後、マットごとカラダが沈み、体は濡れないのですが温かいお湯の中に寝ているかのような、浮遊感のある不思議な感覚です。

くるぶしから下の足部分をマッサージされると、カラダごとプカプカ動くので、本当にお湯に浮かんでいるよう。カラダから力が抜けてリラックスできる感じです。

デトックスが終わると、今度は全身をオイルでマッサージしてくれます。私は指圧系のがっちり揉みほぐすタイプのマッサージが好みなので、個人的にはリラックスはできても筋肉の凝りまではしっかりとれないな〜と感じました。

でも、このマッサージは凝りをほぐすマッサージではなく、カラダをリラックスさせ乾燥させないためのものなので、しかたがないですね。

ジャンボ・ボディ・バッグが温かかったせいか、デトックス効果のせいかは不明ですが、トリートメント後は汗が普段よりも出て、水の補給がかなり必要でした。ドライ・フロテーションの他のメニューも試してみたいと思います。

最後に、ぜひ、バースにお越しの際は「サーメ・バース・スパ」へお越し下さい。
(真木子・スミス)


【バースを知るためのミニ知識】

●サーメ・バース・スパThermae Bath Spa
http://www.thermaebathspa.com E-mail:info@thermaebathspa.com
【電話】+44(0)1225-33-5678
【予約専用電話】+44(0)1225-33-1234
【入館時間】《ニュー・ロイヤル・バス》9:00〜22:00(ラストエントリー19:30)、《クロス・バス》10:00〜20:00(ラストエントリー18:30)、《スプリング・カフェ&レストラン》9:30〜21:00
●バースへのアクセス
ロンドン・パディントン駅から列車で1時間20分。ほぼ30分おきに列車があるので、日帰り観光も可だが、できれば1泊は宿泊してのんびり過ごしたい。
● バースの旅行情報 http://www.visitbath.co.uk
● 英国政府観光庁のサイト(日本語)http://www.visitbritain.com/jp
● ローマン・バス博物館 http://www.romanbaths.co.uk

 

 



世界中で人気沸騰中の「ホット・ストーン・マッサージ」



リラックス効果抜群の「ワツ」。ストレスの多い癒されたい人におススメ!



デトックス効果の高いトリートメント「ドライ・フロテーション」。独特の浮遊感に特徴あり!



「ワツ」が行われるホット・バス。トリートメント体験者だけが使える専用温泉プール



「スプリング・カフェ&レストラン」。トリートメントやスパ・セッションの合間に気軽に利用できるお食事処



「サーメ・バース・スパ」のレセプション前に勢ぞろいしたスタッフ



イギリス版露天風呂「ルーフ・プール」。夕暮れ時はロマンチックな雰囲気


第30回以前のコラムはこちら
第31回 スリランカ・アーユルヴェーダ紀行 PART-4 全身オイルまみれの後は、ハーブ・パックとハーブ・バスで終了!
第32回 スリランカ・アーユルヴェーダ紀行 PART-5 アーユルヴェーダのハーブ薬
第33回 スリランカ・アーユルヴェーダ紀行 PART-6 シロダーラとアイ・トリートメント
第34回 スリランカ・アーユルヴェーダ紀行 PART-7 アーユルヴェーダのドーシャ・チェック
第35回 スリランカ・アーユルヴェーダ紀行 PART-8 バーベリン・リゾートでの充実した8日間
第36回 イギリスの温泉町 PART-1 上流社会の社交場として栄えた高級温泉保養地バース
第37回 イギリスの温泉町 PART-2 21世紀のバースに蘇ったスパ・コンプレックス「サーメ・バース・スパ」その1
第38回 イギリスの温泉町 PART-3 21世紀のバースに蘇ったスパ・コンプレックス「サーメ・バース・スパ」その2
第39回 イギリスの温泉町 PART-4 21世紀のバースに蘇ったスパ・コンプレックス「サーメ・バース・スパ」その3
第40回 イギリスの温泉町 PART-5 北イングランドの高級保養地 ハロゲイト その1
第41回 イギリスの温泉町 PART-6 ハロゲイトのターキッシュ・バス その2
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