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![]() デトックスブームが続いている今、単なる「デトックス=毒素を出す美容健康法」という流れがちょっと心配、という旅行ジャーナリストの木谷朋子さん。世界各地を旅してきた旅のプロならではの視点で、さまざまなデトックス体験、健康・美容体験を世界各国の健康事情とともにお届けします。世界的な有名スパから気軽に行ける癒しスポットまで、ヘルシー美容&料理情報なども交えてご紹介します。 |
![]() PHOTO:Turkish Bath & Health Spa, 木谷朋子 |
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◆ ヴィクトリア時代の雰囲気を再現 ベティーズでランチとスイーツを食べ終わり、腹ごしらえができたところで(バスに入る前は満腹はまずいので、本当は軽めがベターです)私は、同じ通り沿いにあるターキッシュ・バスへ向かいました。 ゆるやかな下り坂を3分ほど歩くとすぐにターキッシュ・バスの入口へ到着。今回の旅の目的地2つが近距離というのは、なかなかありがたい感じではありましたが、入口ははっきり言ってかなり地味!裏口みたいと思っていたら、実際、昔は裏口だったようです。以前使われていた正面玄関の方が断然ゴージャスなのですが、今はレストランになっています。 前回ご説明したように、ターキッシュ・バスというのは、バースのスパ施設のような「温泉施設」ではなく、いわゆる「サウナ」です。なので、バースの「サーメ・バース・スパ」よりも規模は小さいですし、温泉プールなんてものはありません。 ここの施設は、曜日や時間によって、女性、男性、ミックス、カップルと分かれているのが特徴です。私は女性オンリーの日に行きたかったので、火曜の午後の女性の時間に合わせて入りました。 館内の説明をしてくれたスタッフの女の子はまだ20代前半という感じ。「トリートメントは予約していないと受けられないよね〜」とダメモトと思って尋ねると、「トリートメントは2週間前くらいに予約しないと、最近はすごく予約が取りにくいみたい」と教えてくれました。 中に入るとイタリア製のモザイクタイルの床とヴィクトリア時代に流行った色鮮やかなステンシル画の天井が目の前に広がり、思わず「綺麗〜」と声をあげてしまった私。にこっとした彼女も「綺麗でしょう?」と満足そう。私がこの施設に「初めて来たの」と言うと、館内の利用方法を一通り説明してくれました。 内部は、ロッカールーム、チェンジング・コンパートメント(1人用更衣室)、リラックスルーム、スチームルーム、Plunge Pool(冷水プール)、ホットルーム(サウナ)と分かれていました。ホット・ルーム(いわゆるドライサウナ)の部屋はさらに温度ごとに3つに分かれていて、一番熱い部屋はかなり熱そう。「のぼせないように気をつけて、こまめに水を飲んでね」と注意されました。 無理せずゆっくりサウナに入り、冷水プールで体を冷やしたりしながら過ごすのがいいってことですね。 ◆ ヴィクトリア時代の健康法は現代と変わらず? 一通り説明を受けた私は、まず水着に着替えることに。ロッカーは簡易ロッカーという感じでイマイチでしたが、チェンジング・コンパートメントは歴史を感じさせる重厚なオーク材が使われていてとても美しかったです。 まず、お湯シャワーで体を軽く流し、スチームバスへ。もくもくとした蒸気がけむるスチームバス内には、60代くらいのイギリス人のおばちゃんがいました。すかさず「どこからいらしたのですか?」と聞くと、「ハロゲイトから7マイルくらい離れた村に住んでいるの」ということで、彼女が毎週このターキッシュ・バスに来ていること。かなりここが気に入っていて、ここを利用するようになってから体の調子がとてもいいこと、地域住民の場合は、10回チケットなるものがあってかなり格安価格(いくらか忘れてしまいすみません)で利用できること、など、いろいろな話をしてくれました。さらに、昔はロンドンの近くに住んでいた、日本には行ったことがない、温泉がそんなにいっぱいある国なの?とか、いわゆる世間話をスチームバス内で展開しておりました。 説明されたときは、スチームバスは15〜20分ということでしたが、おばさまのおかげで20分以上はいたと思います。 「そろそろ出なくちゃね〜」ということで、スチームバスを出ると、おばさまは水シャワーへ。お湯シャワーもいいですが、確かに水シャワーの方が体は引き締まる感じです。 水シャワーを浴びた後は、いよいよホットルームへ。一番マイルドな温度の部屋へまず入ったのですが、何しろ韓国の汗蒸幕(はんじゅんまく)(デトックス紀行第22回参照)で鍛えた私です。マイルドすぎてしまい、さらに奥のホットルームへ移動。この部屋にもステキなステンシル画が天井に描かれていました。 この2番目に熱いホットルームに15分ほどいると、体から汗が出てきたので、水を飲みながら、マイルドなホットルームに移り、少ししてから、一番熱い部屋に挑戦。ただ、一番熱いといわれるほど、私には熱く感じられませんでした。ホットルームはサウナといっても、いわゆる日本のサウナのように狭い木箱のようなスタイルではなく、あくまで天井は高く広々した空間なので、圧迫感がまったくないのです。とても過ごしやすいな〜という印象を持ちました。 私は、スチームバス⇒温冷水シャワー⇒三段階のホットルーム⇒冷水プールを交互に繰り返しながら、最後にエキゾチックなステンシル画の天井をもつリラックスルームで一眠り。トータルで3時間ほどのんびり過ごしました。 サウナが苦手な人の場合は、スチームバスだけでも相当気持ちはいいはずですが、デトックス効果を考えた場合は、スチームバスだけでなく、やはりホットルームのドライサウナも使ったほうが効果は倍増するでしょう。そして、冷たいのを我慢して、冷水プールへも入ってほしいと思います。この、「スチームルーム⇒ホットルーム⇒冷水プール」のサイクルを何度か続けることで、体の中の循環が非常によくなるからです。 イギリスでこのようなサウナ健康法をヴィクトリア時代の人がしていたことは、今回実は初耳だったのですが、知られざるイギリスのお風呂の歴史、もっと探求したくなりました。 次回は、ターキッシュ・バスの美しいインテリアのことをもう少し詳しくご紹介したいと思います。
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