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![]() デトックスブームが続いている今、単なる「デトックス=毒素を出す美容健康法」という流れがちょっと心配、という旅行ジャーナリストの木谷朋子さん。世界各地を旅してきた旅のプロならではの視点で、さまざまなデトックス体験、健康・美容体験を世界各国の健康事情とともにお届けします。世界的な有名スパから気軽に行ける癒しスポットまで、ヘルシー美容&料理情報なども交えてご紹介します。 |
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◆ 『ピーターラビットのおはなし』の作者ビアトリクス・ポター 第36回の原稿で5月に久しぶりにイギリス取材へ行った話を書いたと思いますが、覚えていますか?取材の目的は、この秋(9月)公開される映画『ミス・ポター』のロケ地とポターゆかりの場所を訪ねることだったのですが、詳細はここでは書けないので、ぜひ『花時間』の9月号(8月7日発売)を見てみてください。「イギリス湖水地方物語」というタイトルで書いています。 湖水地方というのは、ロンドンから約430km北西に位置する国立公園です。ポターだけでなく、桂冠詩人のワーズワースや数多くの文学者や画家たちがこの湖水地方を愛し、詩や絵の題材にしたことから、18〜19世紀にかけて、王室や貴族、中産階級の人たちが保養(避暑)で訪れるようになりました。現在もイギリス国内ではウォーキングのメッカとして知られています。 500以上の湖と山に囲まれた自然豊かな美しい風景が残るこの国立公園の大きさはほぼ東京都と同じ広さ。現在は、18〜19世紀とは違い、庶民的な観光地ですし、日本で催行されているイギリスの団体旅行にも必ず組み込まれているエリアです。 世界的には、『ピーターラビットのおはなし』の作者ビアトリクス・ポターの作品がこの湖水地方のニア・ソーリー村や周辺の村や湖を舞台にしたものが多いことから、ピーターラビットファンの聖地になっています。全世界で一億部という驚異的な発行部数を誇る『ピーターラビット』ですが、今でももちろん売れ続けているそうですから、すごいですよね〜。 ただ、ポターの素晴らしいところは、これらの印税で得た莫大な収入をすべて死後、ナショナル・トラストという民間の自然保護団体に寄付したことです。この寄付のおかげで、ナショナル・トラストは、今でも湖水地方の約三分の一を占める土地と農場を持つ大地主です。湖水地方の自然をこよなく愛したポターは、この美しい風景を永遠に同じまま保存するよう遺言しています。 ◆ ウィンダミア湖畔で見つけたスパ・ホテル そのポターファンの聖地として知られるニア・ソーリー村のポターの家「ヒル・トップ農場」から車で10分ほどの距離にあるのが、今回ご紹介するスパ・ホテル「レイクサイド・ホテル」です。 場所は、湖水地方最大の湖であるウィンダミア湖畔の南端。レイクサイドというクルーズ船の船着場に面した場所に建っています。このレイクサイドからは、ハヴァースウエイト鉄道という片道18分の蒸気機関車(保存鉄道のひとつ)も走っているため、夏の時期はかなり混み合います。 ちなみに、ウィンダミア湖の大きさは南北17km、東西は平均2km。湖水地方には大小500以上の湖沼が存在するのですが、Lakeという名の湖は実はひとつだけなのです。湖名の語尾にMere、Waterなど、水に関係する言葉が付けられていますので、たとえば、ウィンダミア湖の場合は、Windermereと書きます。 実は、私にとって湖水地方は思い出深い旅先のひとつ。学生時代に個人的に訪れて以来、取材でも何度か訪れていますので、有名なホテルはほぼ知っているつもりだったのですが、「レイクサイド・ホテル」に関しては、なぜか見過ごしていたようです。 興味をもったのは、「スパがあるホテル」「花が美しいホテル」という魅力的なコンセプトがあったから。特にスパ施設があるというのは、湖水地方ではとても珍しいことですので、どんな施設なのだろうと興味津々で訪れました。 というのも、湖水地方は前述したようにウォーキングのメッカですので、歩くことを目的に来るお客さんが多い場所。「スパ利用客なんているのだろうか?」という疑問がありました。 ところが、その心配は杞憂でした。ホテル到着後、まずバスローブ姿で歩くカップルと廊下で遭遇。普通ホテルの廊下をバスローブ姿で歩くなんて絶対ご法度ですが、ここでは許されるんだ〜と妙にナットク。スパ・ホテルの利点ですね。スパ目当てのお客さまもたくさんいらっしゃるそうです。 ◆ 世界の美容通が通うAVEDAのサロンも併設 スパ施設は近年のスパ・ブームの流れを汲んで新しく作られたもので、湖の見える17mのプールとジャグジー、イタリア製の大理石で造られた豪華なスティーム・ルームと伝統的なサウナ、そして、気持ちの良いリラクゼーション・ルーム、さらに、世界の美容通にファンが多いAVEDAのサロンがありました。 男女別に分かれたロッカー・ルームには、白の大理石と伝統的なセラミックのモザイクタイル、フランス製のライムストーンと堅木で造られた床暖房があり、豪華でおしゃれな造りです。 AVEDAのサロンは、ロンドンや東京の青山のサロンと比べると規模は小さいですが、トリートメント・ルームは3室ありました。ボディ、フェイシャルともに、さまざまなトリートメントが用意されていますが、3室という数を考えると、かなり早くからの予約が必要そうです。 ◆ 最高のデトックスはのんびり過ごすホリディ 日ごろ「デトックス」というと、毒素排出とばかり、カラダ磨きの方に集中してしまいますが、実は、「休養」、「適度な運動」、「健康的な食物の摂取」が一番大切なのではないかな〜と私は思っています。 特に日本人は休みが少ないこともあって、ホテルで何もしないで過ごすことをもったいないと思ってしまい、しゃかりきに観光してしまう傾向にありますよね。ただ、湖水地方を訪れるイギリス人を見ていると、その過ごし方は余裕というか、本当にのんびりしているんです。 もちろん、ウォーキングを毎日する人もいますが、今日はのんびりホテルで過ごし、明日はちょっと観光、明後日は再びウォーキング、といったリラックスした休暇を過ごしている姿がとても印象的です。 本来休暇は心身をリフレッシュさせるもの。何かをしなくちゃいけない休暇は、逆にストレスになってしまいます。今回は取材だったので、私自身はほとんど半日もいられない状況だったのですが、ホテルのスタッフに聞いてみると、「日本人観光客の方は夜に着いて朝出発されるので、スパを利用なさる方は皆無ですね〜」といわれ、さもありなん!と思いました。 私たち日本人にとっては、のんびりできるということが、もしかすると一番の贅沢なのかもしれないですけれど・・・。 あと、旅においてホテル選びはとても重要な要素ということを付け加えておきたいと思います。個人的には、そろそろ日本人も「ホテル滞在を楽しむためのホテル選び」をしてほしいな〜と思う今日この頃。 そういった意味でも、この「レイクサイド・ホテル」は、スタイリッシュなレストランや湖沿いのラウンジなどもあるので、1日ホテルでのんびり過ごすのにはベストな環境。湖沿いとプライベート・ガーデン付きの部屋などもお勧めです。庭の美しいホテルとしても有名ですので、花や植物が好きな人にも是非訪れてほしいな〜と思います。
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