世界デトックス紀行
デトックスブームが続いている今、単なる「デトックス=毒素を出す美容健康法」という流れがちょっと心配、という旅行ジャーナリストの木谷朋子さん。世界各地を旅してきた旅のプロならではの視点で、さまざまなデトックス体験、健康・美容体験を世界各国の健康事情とともにお届けします。世界的な有名スパから気軽に行ける癒しスポットまで、ヘルシー美容&料理情報なども交えてご紹介します。
 

木谷朋子
PHOTO:(株)タラソシステムジャパン

第49回 日帰りで行けるシティ・スパ
「テルムマラン ヨコハマ ベイ」 PART1

◆ 「ひと夏で3歳年をとる」という現実にショック!

昨年に続き今年も梅雨明けが遅く、「今年は冷夏?」と一瞬思っていたら、8月は猛暑に!!私に限らず、夏バテした人は多かったのではないでしょうか?私は、ソウルの韓方薬局から送ってもらった韓方入り五味子茶(オミジャチャ)を飲んで乗りきりましたが、少々夏バテ気味になりました。

ところで、「ひと夏で3歳年をとる」という話をご存知ですか?最近、美容関係者からよく聞く話なのですが、夏こそ健康管理と肌のお手入れを徹底するべき!と言われ、「後の祭り?」とガックリ。気を取り直し、遅ればせながらメンテナンスに励んでいるところです。

実際、猛暑と冷房は、カラダや肌に相当なダメージを与えることがわかっています。原因は紫外線だけでなく、冷房による冷えでカラダ全体の血行が悪くなり、体の機能が下がってしまうため。健康ジャーナルにも「冷えの改善が健康維持には大切」と書かれていますが、血行が悪くなり、体全体の新陳代謝が悪くなることで、体がだるくなり、肌もくすみます。さらに、冷房に直撃された肌は乾燥がすすみ、シワっぽい肌に。冬は乾燥対策をバッチリ行っている人も、この冷房による乾燥に気づかない人がかなり多いのだそうです。

◆ 猛暑と冷房のツケをタラソテラピーで改善

何をかくそうこの私も、8月は恐怖の原稿書きで缶詰生活が続き、気が張っていたせいか、今ごろになって、夏バテによる体のだるさと肌の夏疲れを感じている次第。それなのに、この夏もまとまった休みがとれないという昨年と同じパターンになってしまいました。

そこで、今回は久しぶりに、日帰り可能な国内の美健スポットをとりあげることに決め、まず、都内のスパ・スポットを徹底リサーチしてみたのです。

調べてみると、ここのところ、都内では外資系の超高級ホテルが次々と進出していますので、ホテル・スパにもデトックス効果の高い施術をする有名スパがたくさんありました。個人的には他国との違いを知りたかった部分は少々あったものの、やはり「特徴のある施術を行っているスポットを優先したい!」という思いが強く、昨年から気になっていた横浜のテルムマラン ヨコハマ ベイを訪問することに。

実は、この「世界デトックス紀行」の連載、9月で丸1年を迎えましたが、その最初に取り上げたのが千葉・勝浦のテルムマラン パシフィーク(詳細は第3回第4回を参照してください)でした。タラソテラピーの健康効果についてはすでに説明済みですので、「タラソテラピーって何?」という基本情報を知りたい方は、ぜひ以前の記事をお読みくださいね。

◆ 横浜ベイクォーターにある
  テルムマラン初の都市型タラソテラピー スパ

以前は遠かった横浜も今は新宿から湘南ラインで30分。この事実は、以前は横浜まで2時間近くかかっていた私にとって、かなり衝撃的な変化です。

取材するまでは「横浜へ行くなら勝浦の方がいい」と正直なところ思っていたものの、施設を見学し、実際に施術を受けてみると「気軽にタラソテラピーが受けられる横浜なら、勝浦へ行けないときに行きたい」という思いに大きく傾きました。勝浦では日帰り、1泊2日旅の両方を経験済みですが、日帰りなら滞在時間を長くとれる横浜の方がいいとまで考えが変わりました。

テルムマランのあるショッピングスポット「横浜ベイクォーター」は、超高級ブランド店が軒を連ねている訳ではありませんが、おしゃれで洗練された商品を置いた店が多いのが特徴。食事処のセレクションもイマドキな感じで、アジア、アメリカ、イタリア、韓国、日本など、各国料理が集まっていました。建物の造りに、どこかハワイのアロハタワー・マーケット・プレイスに似たものを感じたのは私だけでしょうか?余裕のあるハイエンドな人たちをターゲットにした商業ビルでありながら、若い世代も集まるトレンドも備え、美と健康にも関心の高い人が集まる施設も点在。テルムマランのターゲットに合った環境だと思います。

◆ 勝浦と横浜の施設の違い

以前からの疑問だった「テルムマラン ヨコハマ ベイ」と勝浦の「テルムマラン パシフィーク」との大きな違いについて、広報担当の渡邊さんに伺ったところ、

「本来フランス本国でのタラソテラピーは、1週間以上の滞在が一般的です。長期滞在しながらタラソテラピーで心身バランスを整えていくのですが、現在の勝浦の利用者は日帰りが6割、宿泊が4割という状況。長期間滞在なさる方は日本ではまだまだ少ないですね。タラソテラピーの効果を実感していただくには、やはり継続利用が必要ですので、横浜では通っていただくことで、タラソの効果をまずは実感していただくことをメインに考えています」

と説明してくださいました。確かに、私の周囲の人たちに夏休みの期間を聞いても、フランス人が夏にとるバカンスの長さ(1ヶ月間)とは比べようもないほど短いのが現実です。以前、スリランカのアーユルヴェーダの施設でも、さんざん「日本人の滞在期間は短すぎる」と言われましたが、「10日間で短いと言われても、日本では長い方よ」と言い返しはしたものの、正直ちょっとむなしい気持ちになったことを思い出します。

そんなわけで「日常生活の中で継続利用できる距離にあるシティ・スパに通って健康維持をする」という話は、とても説得力がありました。実は、ニューヨークやロンドン、香港、バンコク、シンガポール、上海のスパでも、似たようなコンセプトの話をされたことがあり、シティ・スパは今後休暇の少ない日本ではもっと増えるような気がします。

もちろん、タラソテラピーのデトックス効果を非常に高く評価している私としては、日帰りだけでも1泊2日だけでも効果はあると感じています。私が勝浦から戻ってくると「肌がぴかぴかだね〜」といつも母には驚かれますし、私自身も、肌の調子が体全体の新陳代謝がよくなったことで、驚異的に改善されたのを実感できます。「太ったと思ったらむくんでいたのね」と帰ってくるとよく言われますが、顔の輪郭がすっきりして、足も細く(ホントです!)。ただ、その効果が1週間から10日間しかもたないのがとにかく残念。継続利用は確かに理想のカタチです。

今回受けたのは「マリンウェーブ」という施術でしたが、マッサージの技術はフランス仕込み。テクニックもハイレベルでした。丁寧で念入りに行われている感じも心地よかったです。「ウェーブ」の名のとおり、温海水のシャワーを浴びながら受けるマッサージは、その揺れ感(強弱のリズムが波のよう)に特徴がありますので、詳細は次回じっくりご紹介します。他の施設では体験したことのない刺激とリラックス感が感じられたマッサージでしたが、デトックス効果もかなり高かったよう。施術当日は水はけがかなりよくなりました。 【2007年9月20日】

テルムマラン ヨコハマ ベイ

神奈川県横浜市神奈川区金港町1−10 横浜ベイクォーター6・7F
営業日 年中無休
営業時間 10:00〜22:00(平日・土曜)、9:00〜21:00(日・祝日)
TEL.045-450-7161(受付時間11:00〜20:00)
ウエブサイト http://www.thalasso.jp/tmyb/index.html

 

 



横浜ベイクォーターの全景。ここの6・7Fに「テルムマラン ヨコハマ ベイ」があります



「テルムマラン ヨコハマ ベイ」のエントランス



エントランスを入るとレセプションが左手に。奥に温海水プール「アクアトニック」が見えます



海水は「ミネラルのスープ」。そのコンセプトをコスメに凝縮したスキンケア商品「テルムマラン サンマロ」が購入できるショップもあります



レセプションで受付を済ませたら更衣室へ



ジェットの異なる10ゾーンのあるテルムマランオリジナルの温海水プール「アクアトニック」



「アクアトニック」の水温は33〜36度。浮力が高いことで筋肉の緊張がほぐれ、リラックス効果も高いのが特徴。適度な水圧を受けることで運動効果も高くなり、心肺機能も活性化されます



本を読んだり眠ったりもできる静かなリラクゼーションルーム

第40回以前のコラムはこちら
第41回 イギリスの温泉町 PART-6 ハロゲイトのターキッシュ・バス その2
第42回 イギリスの温泉町 PART-7 ハロゲイトのターキッシュ・バス その3
第43回 映画『ミス・ポター』のロケ地「湖水地方」で見つけた湖畔のスパ・ホテル
第44回 ハワイの名門ホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」
第45回 「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」のスパ・スイート
第46回 スピリチュアル・アイランド ハワイの大自然に宿る神秘
第47回 スピリチュアル・アイランド ハワイのスピリチュアル・スポット
第48回 映画『ミス・ポター』と湖水地方
第49回 日帰りで行けるシティ・スパ「テルムマラン ヨコハマ ベイ」 PART1
第50回 日帰りで行けるシティ・スパ「テルムマラン ヨコハマ ベイ」 PART2
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