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![]() デトックスブームが続いている今、単なる「デトックス=毒素を出す美容健康法」という流れがちょっと心配、という旅行ジャーナリストの木谷朋子さん。世界各地を旅してきた旅のプロならではの視点で、さまざまなデトックス体験、健康・美容体験を世界各国の健康事情とともにお届けします。世界的な有名スパから気軽に行ける癒しスポットまで、ヘルシー美容&料理情報なども交えてご紹介します。 |
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◆ 個性的なサロン名「ヴォートル イストワール」 「ヴォートル イストワール」とは、フランス語で「私たちの道」という意味だそうです。作り手の強い意志が感じられるネーミング。日本語にない音の響きがとても新鮮に美しく感じたのは、私だけでしょうか? 取材当日、アシスタントマネージャーの蛯名さんに案内され、まずは、テラスと公園を望むウエイティングルーム(リラクゼーションルーム)へ案内していただきました。 ここでこのサロンのお話を伺ったのですが、このウエイティングルームがとても広々としていて、癒される空間になっていることにもまず感激! この部屋は施術前後にも休憩スペースとして使えるほか、11月から導入される特別メニュー「ハマムパーティ」[ウエルカムフード+ハマム(セルフケア45分)+トリートメント(フェイシャルかボディをチョイス。60分)]では、ウエルカムフードをつまみながらの休憩スペースとしても使われることになっています。 この「ハマムパーティ」は、このサロンの特徴であるハマムとハンドマッサージに、スパキュイジーヌのようなビューティ&ヘルシーメニューを加えた特別メニュー。2人以上から申し込めます。ウエルカムフードに関しては、カフェ「サロン ド シュウサンクチュアリ」で特別に作ってもらうことになっており、メニュー詳細は未定とのことですが、フィンガーフードと特製コラーゲン入りドリンクが用意されるそうです。 私はこの中のハマム+トリートメント(オイルマッサージ)を体験したのですが、これにビューティ&ヘルシーメニューとしてウエルカムフードを加えたら、確かに、このサロンを初めて体験する人にもベストなプランになると思いました。 ◆ お客さまは美と健康に関心の高い大人の女性がメイン 今回、東京・六本木というロケーションから、どういう方がこのサロンに来られるのだろうというのも私の知りたいことの一つでした。蛯名さんによれば、サロンに来られる方の年代は40〜50代女性がメインとのこと。大人の女性たちの癒しの場になっているようですね。他に六本木周辺にお勤めの方やお住まいの方、外国人の方も多く、最近では隣に「ザ・リファイナリー・ロンドン」があるので、カフェで待ち合わせをしてご夫婦で利用する人も増えているとか。こちらも40〜50代のご夫婦が多いようです。ラグジュアリーな大人向きの落ち着いたサロンといえそうですね。 現在サロン内には、ハマム3室(高温・中温・低温)、セラピールーム6室、カップルルーム1室、VIPルーム1室のほか、ウエイティングルーム(リラクゼーションルーム)、メディテーションルーム、パウダールームがあります。 前回も少しご紹介した「モロッコ式ハマム」に関しては、高温(45〜50度)と中温(35〜40度)がスチームバス、低温(28度)がリラクゼーションルームになっています。 ハマムメニューは5種類。ハマム後セラピストに全身ゴマージュをしてもらう「クラシック」、全身ゴマージュの後さらにオイルマッサージが付く「ラグジュアリー」と「フルコース」、フェイシャルやボディのオプションとしてちょっとだけハマム体験できる「オプション・スポット」(20分)がありましたが、私は「セルフケア」(45分¥6300)を選んでみました。 ◆ ハマムとは蒸し風呂から発展したイスラム社会の社交場 まず、モロッコ式ハマムって何?という方のためにちょっとご説明しますね。 ハマムとは古代ローマ時代の公衆浴場に起源をもつ蒸し風呂のことです。この蒸し風呂がイスラム上流社会の紳士&淑女たちの社交場として栄え発展。イギリスにある古代ローマ時代のお風呂「ローマン・バース」(第36回)やドイツのバーデン・バーデンの温泉をはじめ、ヨーロッパ各地に残る温泉施設も、古代ローマ人が作ったお風呂&蒸し風呂が残る場所です。その後、これらのヨーロッパの温泉施設は18〜19世紀に王侯貴族の社交場として栄えましたが、イスラム社会ではその蒸し風呂が「ハマム」として発展したわけです。 そのハマムですが、古来から隠れた病(東洋医学的には「未病」といいますね)を治す力があるといわれ、「サイレントドクター」の異名もあるとか。今では、美と健康に関心の高いパリのマダムたちが、このハマムを取り入れた美容方法に熱い視線を注いでいます。 「ヴォートル イストワール」のハマムには、この伝統的なハマム文化を取り入れたモロッコ式ハマムが採用されています。高温と中温スチームバスで体の新陳代謝を高め、ケッサ(ミトン)による垢スリやゴマージュで不要な角質を取り除くことで、透明感のある肌を導いていきます。韓国の垢スリと原理は同じですが、擦り方はかなりソフト。垢スリにはゴシゴシ擦るイメージがありますが、どちらかというと軽くゴマージュするといった感じです。 ◆ ワクワクのハマム体験! 「ヴォートル イストワール」では、ハマムを体験する前に、セラピストの方からいろいろレクチャーがあります。まず「ハマムセット」を受け取り「ハマム」の利用方法を教えてもらいます。 「ハマムセット」として渡されたのは以下の5種類。 実は、私はここで初めてケッサという言葉を知りました。ゴマージュを行うミトンのことをそう呼ぶそうです。肌の状態や好みで、シルク、コットン、レーヨンの3種類からチョイスするのですが、私は3種類の違いを確かめてみたかったので、今回は取材ということで特別に3種類の布地でゴマージュをしてみました。不思議だったのは、一番強めに擦れるはずのレーヨンよりも、敏感肌用のシルクの方が、垢がたくさんとれるような気がしたこと。ケッサに関しては、そのときの肌の調子や気分でチョイスしてよいと思いますが、自分で力加減も考えてできるので、ケッサの生地の感触の好みとかで選んでもいいかもしれません。 そしていよいよハマムへ!となります。ハマムでの過ごし方は以下の通りです。 ハマムにいる時間は全体で30分くらい。場所柄、それほど大きくはないスペースですので、長時間いるのはなかなか難しいですが、私のようにヨーロッパの大規模な温泉施設や韓国の汗蒸幕のようなところへ行っている人には、やはり30分というのは少々短く感じました。個人的には、高温スチームルームにもう少し長くいたかったのと、もう少し高温ルームが高温でもよかったかな〜と思います。これは私が高温サウナに慣れているからかもしれませんね。そういえば、ロンドンに住んでいる私の友人が、ハロゲイトの「ターキッシュバス」(第41回、第42回)へ行ったとき、「熱くて大変だった!」と言っていたのですが、私はそれほどの熱さを感じなかったので、熱さに関しては慣れもあるし、人それぞれかもしれません。 そんなわけで、熱さに関してはちょっと消化不良?だった私ですが、ハマム後のゴマージュ(垢スリ)で肌はすべすべ。背中のゴマージュだけできなかったのは残念ではありましたけど、セルフケアでも結構いけるじゃない!と思いました。 ◆ ハマム美容の相乗効果 ハマムの効用についてですが、身体の新陳代謝をよくする効果が高く、ハマム後のマッサージ効果は、ハマムやゴマージュ(垢スリ)をしないでマッサージを行うときとは格段に違ってくるといわれています。また、血行促進による冷え症や肩こりの緩和、細胞の活性化による肌のアンチエイジング、自律神経を調整することでのストレス解消、老廃物の排出、疲労回復&健康増進効果も期待できます。ただ、ここまでの効果を狙うには定期的に利用しないとなりませんね。 最近は、美容機器として多くのエステサロンに導入されている「エンダモロジー」を定期的に行う女性が増えているそうで、エンダモロジーでセルライトを小さくした後、ハマムに入りカラダを十分に温めて新陳代謝を良くしてからマッサージをするとさらに効果的ということです。この「エンダモロジー+ハマム+マッサージ」のプランは、デトックス効果も非常に高いので、私もかなり気になりました。 ちなみにこの「エンダモロジー」ですが、お肌ぴちぴちのシワのない若者には必要ない施術です(笑)。なんとなく顔の輪郭がぼんやりしてきたとか、シワやたるみが気になってくる年代の人向けですね。肌のコラーゲンやエラスチンを特殊なエレクトリック方法で再生してくれる施術で、前回取材した「テルムマラン ヨコハマベイ」でも人気の施術とおっしゃっていましたし、私が通うスポーツクラブ内のエステサロンでも大人気の施術です。 次回は、オイルマッサージのことを含め、「ヴォートル イストワール」のハンドマッサージテクニックについてご紹介します。(2007年10月25日)
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