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第60回 2時間で行けるアジアンリゾート
済州島(チェジュド) PART5 済州島の料理 |
◆ 体に良い料理が美味しい料理
済州島(チェジュド)の最終回は「済州島旅行で食べてきた料理」のお話です。
「旅の楽しみの一つは食事」と言っても過言ではない食いしん坊な私ですが、韓国では「体に良い料理が美味しい料理」という精神が基本にあり、中国・上海で3週間取材したときには体重が3キロ増え、体脂肪が4%も増えた私も、韓国取材では2週間毎食食べ続けていてもまったく太りませんでした。また、帰国したら、会う人会う人に「肌がきれいになった」と言われニンマリ。この差はいったい何?と思われるかもしれませんが、これは、韓国料理と中国料理の差であったとしか考えられません。中国料理も美味しかったんですが、「美と健康」によいのはやはり韓国料理だと実感しています。
以前も少し書いていますが、韓国の伝統料理は「薬食同源」。体に良いバランスのとれた食生活を送ることこそが健康につながり、健康こそが美しさにつながるという考え方が韓国には根付いています。
例えば、繊維質の多いナムル。毎食とることで、食物繊維がたくさんとれますし、それが腸の動きを活発にします。腸の働きが悪い人は腸に溜まった便が毒素となって体の調子をさらに悪くするため、この毒素が老化の原因になります。私がソウルの韓方医院で腸内洗浄をしたとき、「腸がとてもきれいですね。腸がきれいな人は健康なんですよ」と褒められたのですが、確かに、私は便秘とは無縁な生活を送っています!
韓国では「クッ」と呼ばれるスープ料理や発酵食品の代表格であるキムチ、そして肉を食べるときには必ず野菜を大量に一緒に食べます。さらにパワーの源であり、新陳代謝をよくするニンニクや、ビタミンEが豊富で心臓と血管を強くするゴマの摂取量もとても多いのが特徴です。また、季節の旬の食材を利用した料理を食べることで、健康維持をする、という考え方があるため、暑さによる夏バテを防ぐために「参鶏湯(サムゲタン)」や「ユッケジャン」を夏に食べますし、冬にはあえて冷たい「冷麺」などを食べます。「暑いときには熱いものを、寒いときには冷たいものを食べる」というのが韓国では昔からの知恵。その精神が今も受け継がれているところがすごいな〜と思います。

◆ 済州島特産の黒豚&あわびがとっても美味!
さて、済州島に行くと、どんな料理が待っているのでしょう?基本的には韓国料理はどこでも食べられます。はずして欲しくないのは、済州島の特産であるあわびと黒豚。あわびに関しては「ちょっと値段が高い〜」と思うかもしれませんが、「あわびのお粥」などなら比較的安く食べられます。以下、私が食べた料理をご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
- 体調がすぐれないときに食べる「あわびのお粥」
あわび粥は、みじん切りにしたあわびを炒めて米と一緒に炊いた贅沢なお粥です。済州島で食べたあわび粥にはあわびの肝が入っていたため、ソウルで食べたあわび粥よりも少し色が濃かったですね。量が日本の倍!2人分あるかと思われるほど多かったものの、食いしん坊な私はもちろん完食。すごく美味しかったので残すなんて考えられませんでした。韓国では粥料理は病気療養中や病後に食べる料理と言われ、体調がすぐれないときに食べるのが一般的です。中に入れる具によってさまざまな種類のお粥がありますが、私はあわび粥と野菜粥、小豆粥、松の実粥が大好き!
- 海の幸が豊富な済州島で一度は食べておきたい「海鮮チヂミ」
海鮮チヂミとは、アサリやカキ、エビやイカなどの海産物をたっぷり使った韓国風のお好み焼きのことです。小麦粉に上新粉と卵を加えて種を作るため、日本のお好み焼きよりもモチモチした食感に特徴があります。酢醤油でとにかくアツアツなうちに食べましょう。チヂミは韓国の代表的な家庭料理の一つですが、済州島ではやはり海鮮チヂミをリクエストして欲しいです。どの店にも必ずあるメニューです。
- 済州島特産の「黒豚カルビ」
済州島で食べたい料理リストの筆頭にいれていたのが済州特産の黒豚料理です。済州市内には、黒豚料理の店が並ぶ黒豚通りという通りもあります。今回行った店は、済州島出身のガイドさんご推薦のお店でした。食べたのは定番の黒豚カルビでしたがこれが絶品!済州黒豚は普通の豚よりも肉の脂身が少ないのにとってもジューシーなのです。すごく柔らかくてとても豚肉とは思えませんでした。
- 新鮮な海の幸のうま味が凝縮された「海鮮鍋」
海に囲まれた済州島では、新鮮な海鮮料理がとても美味!中でも海鮮鍋は海の幸が豊富に手に入る済州島ならではの一品です。お店によって具はいろいろですが、エビ、たこ、ホタテ、アワビ、トコブシなどなど、いろんな海鮮や野菜がたっぷり入っています。辛い料理が好きな私の場合は「ヘムルトッペギ」のような辛いスープをリクエストしますが、取材時は辛い料理が苦手な人が同行していたため、マイルドな味わいのものを注文しました。海鮮の旨みが効いた海鮮鍋でした。韓国では季節に関係なく一年中鍋料理を食べますので、夏冬関係なく食べられます。
- 専門店で食べたあっさり味の「キジのしゃぶしゃぶ」
済州名物のお肉料理の中でも、黒豚の次に有名なのがキジ料理です。ドラマ『オールイン運命の愛』に登場した大侑ランドの中にある「牛歩苑(ウボウォン)」という店がキジ料理専門のレストランとして有名です。メニューもキジ鍋、キジ肉のから揚げ、キジの焼肉、キジ餃子など、キジ料理づくし。注文したのはキジのしゃぶしゃぶです。一緒に出てくるお野菜やつけダレでどんどん食べてしまい、あっというまに完食。あっさりした味が日本人好みです。
- コラーゲンたっぷりの「参鶏湯(サムゲタン)」
若鶏の中にもち米、ナツメ、栗、高麗人参などを詰めて煮込んだ韓国を代表する健康食です。滋養強壮に効き目が高いので、韓国では夏に食する料理。夏に参鶏湯を食べておくと、夏バテしない上、冬にも風邪をひかないといわれるほど。塩を自分で入れながら味を自分で調整して食べます。コクのあるスープですが、味わいはあっさり。コラーゲンがたっぷり入っているので、食べると翌日はお肌がふっくら、ツルツルです。女性にとっては美容食でもありますので、旅行中ぜひ食べてきてください。
- 韓国料理の焼肉の代表格「骨付きカルビ」
骨付きカルビというのは、アバラ肉のまわりに付いた脂肪分の多い肉のことです。骨ごと1本ずつ切り分けてあって味も濃厚。生カルビと味付きカルビの2種類があるのですが、肉本来の味を楽しみたい人には生カルビがオススメ。味付きカルビは、生カルビにしょう油やニンニクなど、8種類近い調味料でできた甘辛いタレに2〜3日つけ込んだもので、肉は少し柔らかめです。タレは店の自家製というところが多いです。骨のまわりのお肉も忘れずに食べましょう。韓国では肉を食べる時にエゴマやレタスの葉などにまいて食べるので、野菜もたくさん摂れます。
- すき焼き風焼肉「プルコギ」
日本では焼肉というとカルビのイメージが強いですが、韓国ではカルビよりもプルコギの方が庶民的な料理です。肉も薄く切った牛のロース肉を使います。この薄切りロース肉をしょう油やゴマ油、タマネギ、果物類などで作った甘辛いタレに漬け込み、味をしみこませた後、石鍋やジンギスカン用の鍋でニンニク、キノコ、タマネギなど、数種類の野菜と一緒に焼きます。最後に煮汁にうどんを入れてフィニッシュがお約束ですが、少食な人だとお腹がいっぱいになるかもしれません。日本のすき焼きの味に似ているので、韓国料理が初めての方にはオススメです。
- よく混ぜて食べるアツアツのお米料理「石焼きビビンバ」
韓国の主食も日本と同様お米です。その代表的な料理の一つが日本でもおなじみの石焼きビビンバ。韓国語では「ビビンパップ」と発音します。アツアツに熱された石鍋に数種類のナムルが盛り付けられているので、見た目もとてもきれいです。混ぜてしまうのが惜しいくらいですが、よく混ぜないと美味しくないと韓国人は言います。石焼きの場合はおこげも美味しいので、特によく混ぜないといけません。スープも付いてきますので、このスープを少しいれると混ぜやすくなります。
- 韓国風うどん「カルクックス」
日本のうどんよりも柔らかく、あっさりした味わいの手打ちうどんのこと。辛いスープ味のカルクックスもありますが、スープの味も牛骨からとったもの、貝などの海鮮からとったものとお店によってさまざま。取材時は島南部の漁港町、西帰浦(ソギッポ)市の地元の人が集まる店へ行きました。済州島ということもあり、スープはもちろん海鮮系。海鮮のだしがきいていて、毎日いろいろ食べ過ぎている胃にもやさしい味わい。日本ではあまり知られていないカルクックスですが、取材中のヒット料理の一つに入れました。地元御用達という店の雰囲気もよかったです。初夏〜夏のシーズンには、夏の定番「コングクス(冷たい豆乳うどん)」もオススメです。
- 韓国風餃子スープ「マンドゥグック」
カルクックスを食べた西帰浦市のお店ででてきたスープ餃子です。写真を見ると、日本人には餃子というより大きいワンタンに見えますね。ドラマ『宮廷女官 チャングムの誓い』の料理試験のシーンでも「マンドゥ」が出てきたので、日本でも「マンドゥ」の存在はだいぶ知られるようになったようですが、具がたっぷり入った餃子があっさりした塩系の味のスープの中に入っています。日本の餃子の2倍以上とボリュームもあります。店の看板料理の一つらしく、美味しいということでトライしました。ただ、カルクックスを完食してしまったので、全部食べられなかったのが残念。もう一度食べたい一品です。
(2007年12月17日)
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