牛乳はホントに「健康食品」?
ベストセラー本「病気にならない生き方」(新谷弘実・著 サンマーク出版)の中で取り上げられている「牛乳は有害」という記述が発端になり、また、環境ホルモンの観点から有害だという説も浮上し、ここのところ激しい「牛乳論争」が巻き起こっています。
これまで「健康飲料」の代名詞的にいわれてきた牛乳が、どうして体に悪いというのでしょうか、また、それに対して「牛乳擁護派」の方々はどのような理論をもっているのでしょうか。
● 牛乳は「有害」派
新谷弘実先生の理論
「牛乳には豊富なカルシウムが含まれていて、骨粗鬆症予防のために有益な食材のように思えるが、日本人の約4倍ほど摂取している北欧諸国の人の方が、なんと骨折率は高く、牛乳は骨粗鬆症の予防にはならない」
「冷え」の大家である石原結實先生(イシハラクリニック院長)の理論
「もともと農耕民族であった日本人は、牛乳の中に含まれている乳糖を、消化する酵素・ラクターゼを持ち合わせていないので、牛乳の栄養素をしっかり摂取することはできない。それに牛乳は体を冷やす食材であるため、熱性という、体を冷やさなくてはならない人が飲むのはまだしも、冷え症の人が飲むには適さない食材」 |
● 牛乳は「健康」派
近畿大学医学部の伊木雅之教授
「西欧人の大腿骨頸部の骨は斜めに長く伸びているため、お尻が大きい西欧人は転びやすく、骨折しやすい。だから牛乳を摂取するから骨折が多いのではなく、かえって牛乳を摂取しなかったら、もっと骨折率が増えるはずだ」 |
環境ホルモンの観点から牛乳を論じる人もいます。
● 牛乳を飲み続けるとガンになる!?
山梨医科大学名誉教授の佐藤章夫先生
「牛乳には硫酸エストロンなどの女性ホルモンが含まれていて、これは内分泌かく乱物質、いわゆる環境ホルモンよりも強く、大量に飲み続けることによって卵巣ガンなどのリスクが高まる」 |
● 問題はない!
山口大学の中尾敏彦教授
「牛乳中のホルモンなど、女性の体内を流れているホルモンに比べたら微々たるもの」 |
牛乳に関しては、「牛の乳を人間が飲むこと自体が間違っているのではないか」「汚染された草を食べた牛が出す乳が、健康によいはずがない」というような主張をする人もいます。
我々消費者としたら、はっきりとした答えを待ちたい、というところですが、環境の悪化による質の低下、体を冷やす食材というところからの摂取方法の注意、というものは考えながら、消費していきたいと思います。
牛乳がこの世からなくなったら、あれも食べられない、これも食べられない……いろいろありますからね。
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