マーガリンは体に悪い、って本当?
アメリカの「ケンタッキー・フライド・チキン」は、来年4月までに米国内の全店舗で、「トランス脂肪酸」を含む調理油の使用を中止し、代わりにトランス脂肪酸を含まない大豆油を使用すると発表したそうです。
● トランス脂肪酸ってなに?
近ごろ「いろいろな病気の原因になる」と言われ、すっかり嫌われ者になってしまった感のある「トランス脂肪酸」ですが、そもそもトランス脂肪酸ってなにか、ご存じですか?
脂肪酸とは脂肪を構成しているものですが、トランス脂肪酸は脂肪酸の一種です。主に、
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油を高温で加熱するときに生成 |
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植物油等の加工をするとき、水素を添加するときに生成 |
というプロセスでできあがります。特にマーガリンに多く含まれているとされ、このような発表がなされてからは、とにかく「マーガリンを食べてはいけない」という話が一気に広まってしまいましたが、例えば不飽和脂肪酸である植物油で天ぷらを揚げたりしたときにもトランス脂肪酸は発生しますし、意識的にマーガリンを食べなくても、コンビニなどで食べるケーキ類などの表示に、しっかりとマーガリン、ショートニング(無水マーガリン)と書いてある場合もあります。
● 悪玉コレステロールを増やし、糖尿病のリスクを高める
で、肝心の「トランス脂肪酸の害」ですが、発表されているものをまとめてみますと、
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悪玉といわれる血中LDLコレステロールを上昇させ、善玉といわれるHDLコレステロールを低下させる |
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脂肪酸は、炎症や免疫を調節するプロスタグランジン系の元になるが、トランス脂肪酸にはその働きをしないばかりか、障害を起こす可能性がある。従ってアトピー性皮膚炎、花粉症などの人は摂取を避けるべき |
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トランス脂肪酸を多く摂取すると、糖尿病のリスクが高まる |
など、ちょっと心配な報告がたくさんされています。実際、アメリカ、カナダなど各国でトランス脂肪酸の規制が厳しくなり、1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満になるよう勧告するなどしているようです。
● 欧米型の食事をしている人は要注意!
しかし、日本ではトランス脂肪酸に対する規制、摂取量の勧告はとくにされていません。内閣府食品安全委員会は、「トランス脂肪酸の1日当たりの摂取量は、米国では平均5.8グラムであるのに対し、日本人は1日1.56グラム、摂取エネルギーの0.7%程度。だからあまりトランス脂肪酸による健康への被害は小さいと考えられる」というような見解を示しています。
しかし、これはあくまで日本人の「平均の」数値であり、毎日ジャンクフードだらけの食事をしている若者などには、当てはまらないことです。
摂取し過ぎると健康に害を及ぼすものは、トランス脂肪酸に限ったことではありません。結局、バランスのよい食生活が、健康になるために必要、ということになるのでしょう。
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