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新しい年が明けました。
今年でわたしは97歳になるのですね。静かに新しい年を祝いましたが、相変わらず食欲旺盛、年末年始のテレビを楽しみと、いつも通りのお正月を過ごしました。
もうこの歳になると、「ああ、今年1年無事でいられるかしら」なんて思うのが常ですが、今年はちょっと違うようです。昨年暮れに、わたしにとってはじめての本を出版させていただき、わたし自身はいつも通りぼんやりとしているものの、周りの様子が少々違ってきたようです。
おかげさまで本を読んでいただいた方から、「とてもよかったですよ」なんて声をかけていただくと、照れくさいながらもうれしいものです。それほど波乱万丈の生き方をしてきたわけではないので、わたしのことが本になっても、つまらないと言われるのがオチだと内心思っていましたからね、お世辞でも誉めていただくのはうれしいものです。
先日はある新聞社の方が取材に見えまして、わたしはただ言われるままに、いつもの通りしていただけなのですが、周りの人があわてたり、そわそわしたりと、それを見ているのが面白くて、まあ楽しい1日でした。と言いながらも、もちろん、いつもよりちょっと念入りなお化粧はさせていただきましたよ。
おだてられたついでに言うのもなんですが、この本は、わたしの歩いてきた道なんかよりも、昭和を代表する料理人、辻徳光先生、井上幸作先生、中谷文雄先生から教えていただいたレシピ、料理教室の講師時代に覚えた自慢料理レシピのほうがおすすめです。まだ日本が貧しい国だった当時、食べたくても食べられなかったごちそうがたくさんありましたが、その味が再現できるはず。ぜひ試してくださいね。
まあ、本を出したことで新聞社の方が見えたりして、まだまだボケるわけにはいかなくなってきてしまいました。まあ、口ばかりは達者なわたしですから、そう簡単にボケるとも思っていませんが、ますます元気でいなくてはいけませんね。無理しない程度に、健康に気を使っていきたいと思っています。


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