連載コラム ひえとりくん
東洋医学と予防医学がわかる

ちがいはなんでしょう?イメージ
西洋医学と東洋医学、考え方の違い

   


 「病気を治す」という目的が同じとはいえ、西洋医学と東洋医学では、考え方の違いがあり、その結果、得意分野も違ってきます。
 例えば、いくつかの病気を同時に持っている患者さんがいるとします。西洋医学の場合は個々の病気ごとに専門医師が違い、薬も別々に投与されるケースがほとんどです。たくさんの病気を抱えた人が、病院のはしごをするというのはよく聞く話です。また、膨大な量の薬を服用しなくてはなりません。
 しかし東洋医学では、同時にいくつかの病気になるのは体のホメオスタシス(自己回復力)の機能が衰えたと考えます。病気ひとつひとつを考えるというより、体全体で考えるわけです。ですから、一種類の処方で対応することも可能です。
つまり、西洋医学では病気の原因は「悪」であり、取り除くべきものですが、東洋医学では、生体内の「陰」と「陽」のバランスの乱れた結果と考えるので、バランスの乱れを正せば病気が治ると考えるのです。
また、西洋医学では、精神と肉体は相互に影響を与えるものの、別のものと考えられていますが、東洋医学では、精神と肉体はお互いに影響を与え、総合的に考えます。
このように考え方やアプローチの仕方が違い、東洋医学は西洋医学的立場からは冷遇されていた時代もありましたが、最近では西洋医学の中に東洋医学的な考え方を取り入れる医師も増えてきているといいます。東洋医学だけでなく、世界各地の伝統医療(インド医学のアーユルヴェーダなど)や民間療法(アロマテラピーやホメオパシーなど)、サプリメントなどの幅広い「代替医療」は、アメリカをはじめとした欧米各国でも研究が進められています。
21世紀は、西洋医学と東洋医学を融合させ、それぞれの利点を生かしていくホリスティック医療(ギリシャ語で「全体」を意味するホロスから来た語)の世紀だといえるのではないでしょうか。
体の冷えを取って免疫力や自然治癒力を高めていこうという「冷え取り健康法」もまさに21世紀の医療といえます。


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