連載コラム ひえとりくん
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ストレッチが健康にいい
乳酸を減らして疲労を回復しよう

   


 老若男女を問わず疲労感を訴える人が増え、薬局やコンビニエンスストアでは滋養強壮剤が飛ぶように売れています。しかし本当に滋養強壮剤で疲労は回復するのでしょうか。今回は疲労の原因物質「乳酸」について考えてみましょう。

▼乳酸がたまると疲労感を感じる
 首筋や肩のコリ、体のだるさは乳酸が体にたまっているサインです。乳酸は体を動かしたりしてエネルギーを消費すると発生する物質で、代謝機能がうまくいかなくなり大量に発生すると疲労感を招きます。
 その結果、細胞が栄養や酸素を取り込むことが難しくなり血液の循環が悪くなります。するとさらに肩や首筋のコリ、体の冷えや頭痛などに悩まされることになります。さらに進行すると、単なる疲れではなく細胞そのものが正常に機能しなくなり、神経に悪影響を及ぼすと考えられています。

▼血流を促進して乳酸をためないように
 このように体に悪影響を及ぼす乳酸ですが、体にため込まないようにすれば疲労感を軽減するとができます。そのために必要なのは十分な酸素と栄養を補給すること。そして血液の流れをスムーズにすることです。
 乳酸がたまった筋肉は縮んでいて、筋肉の中を通っている血管は押しつぶされた状態になっています。そこで押しつぶされた血管を正常な状態に戻すことが必要になります。
 そのために効果的なのが、縮んだ筋肉を伸ばすストレッチング運動です。血液循環がよくなるのでたまった乳酸は流れやすくなります。
 もうひとつ血液循環を活発にする簡単な方法には、半身浴があります。38〜39度のぬるめのお湯にみぞおちまで浸かると、皮膚の毛細血管をはじめ体中の血管が拡がって血流が促進されます。また、入浴剤を入れて香りも楽しめば、脳の疲労も癒されて一石二鳥でしょう。

ビタミンB1などを摂取して乳酸を
 栄養の面ではビタミンB群をしっかり摂るように心がけましょう。
 ビタミンB群はエネルギー代謝と疲労回復に効果があるビタミンです。ビタミンB群は、糖質や脂質がエネルギーに変わるときに酵素として働くアミノ酸が十分に活発に働くために必要で、中でもビタミンB1は特に有効です。
 ビタミンB1は体内で合成されないため、食事からしか摂取できません。豚肉・鶏肉・カツオ節・大豆・インゲン豆などに豊富に含まれていますから、きちんと摂りましょう。
 エネルギーを生んで疲れを取るクエン酸回路の働きをスムーズにするクエン酸にも、疲労回復を促進させる働きがあります。クエン酸はレモン、オレンジなどの柑橘類、食用酢、梅干しなどに含まれています。
 またアスパラガスから発見されたアミノ酸アスパラギン酸にも疲労回復、スタミナ増強、滋養強壮などの効能があります。グリーンアスパラ、大豆モヤシ、ナシ、モモなどに豊富です。

滋養強壮剤の効果は一時的
 疲労を感じたらつい滋養強壮剤に頼ってしまう人が多いと思いますが、科学薬品で疲労を回復してもそれは一時的なことで、生活を変えない限り疲労はたまってしまいます。かえって科学薬品により不要な物質がたまり、血液循環を阻害することもあります。
 滋養強壮剤を飲んでゴロゴロしているだけでは、乳酸は体にたまる一方。適度に体を動かしてバランスの取れた食事、半身浴などを心がけて、体内に乳酸をためないようにしましょう。

※半身浴の方法は、「お風呂は健康増進ルーム」(健康ジャーナル社刊)を参考にしてください。


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