連載コラム ひえとりくん
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キャー大変、私、便秘よー!
放っておくと大腸ガンの原因になる「宿便」

   


 新年を迎えてはじめてのテーマは「宿便」。とかく軽く考えられがちな「宿便」ですが、実は大腸ガンの原因になる可能性もあるという恐ろしい状態なのです。

▼女性の2人にひとりは便秘で悩んでいる
 ある食品メーカーの調査によると、女性の2人にひとりが便秘に悩まされているそうです。ドラッグストアでも便秘薬は売場面積のかなりを占めていて、実際によく買っていく姿を見かけます。なぜこれほど便秘が増えてしまったのでしょうか。その原因は大きくわけて@食事、A運動不足、Bストレスの3つの原因が考えらているので、みてみましょう。

☆ 食事
 日本人の食生活は古くから玄米や麦、キビ、豆などを主食とする食物繊維の多い雑穀食でした。おかずには野菜や海藻類、魚類などが多く、現在の若い人たちから見るとこれらはいわゆる粗食。でも便通を促進する食物繊維が豊富に含まれていたのです。
 ところが現代はハンバーガーやスパゲッティ、牛丼など外食産業が花盛り。家庭でも主菜と副菜がそろった日本食が忘れられがちです。それにともなって食物繊維も減ってしまいました。

☆ 運度不足
 運動不足のために、排便を促す腸の蠕動運動が鈍くなることも便秘増加の原因。特に腹筋の力が弱くなると便秘になりやくすくなります。

☆ ストレス
 そしてもうひとつ忘れてはならないのがストレスです。強い精神的なストレスがかかると、自律神経がうまく働かなくなり、大腸も緊張して蠕動運動も鈍くなってしまうのです。
 これらの原因のうちどれかひとつはあてはまるという方は多いのではないでしょうか。
つまり便秘の原因は私たちのライフスタイルにあるといえるでしょう。

▼見過ごされがちなもうひとつの原因
 もうひとつ忘れがちな原因があります。それは体の「冷え」です。 現代社会は24時間社会といわれていますが、このような生活は本来は昼型にできている私たちの体のリズムを狂わせます。その結果自律神経失調症に陥る人が増加して、平均体温が36.5度に満たなくなった人が多くなりました。
 このような低体温の人は胃液や腸液などに含まれる消化酵素の働きが低下し、腸の活動も鈍くなり、便秘になりやすくなるのです。

▼腸内の環境が悪化すると悪玉菌が増加して大腸ガンの温床になる
 便秘を放置しておくと、大腸内の細菌の分布が変わり悪玉菌が増えます。私たちの腸の中には100種類もの腸内細菌が住みついていて、胃や小腸で消化されない物を餌にして繁殖します。ビフィズス菌に代表される善玉菌と、大腸菌やウエルシュ菌などの悪玉菌が共生していて、健康な人なら善玉菌が優勢ですが、便秘が長引くと悪玉菌が優勢になります。
 悪玉菌が優勢で腸内環境が悪化した状態が続くと、頭痛、肩こり、高血圧などの不快な症状や病気の原因になります。中でも恐ろしいのは発ガンの確率が高くなることです。例えば脂肪をたくさん食べると、それを消化するために胆汁酸の分泌量が増え、胆汁酸はバランスがくずれた腸内細菌によって発ガン物質に変化していくのです。便とともに長い間大腸にとどまると、腸壁を刺激して大腸ガンを誘発することになるのです。
 胃ガンや子宮ガンが減少する中大腸ガンは増加する傾向にあって、国立がんセンターの予測では、2015年には男女共にもっとも患者数の多いガンになることが確実視されています。このような背景には、便秘の人が増えたことがあるでしょう。

▼食事療法と運動、そして冷えを取って腸内環境の改善を
 宿便に悩まされている人の多くは下剤に頼る傾向があります。しかし下剤は常用しているとだんだん利き目が薄くなり、薬物依存的な体質になりがちです。宿便治療はきちんとライフスタイルを見直すことから始めましょう。以下に改善のポイントをあげます。
● 食物繊維をとって便の量をふやす
 根菜類や海藻類などで、一日に20〜30gの食物繊維をとって、便のかさを増やし排便しやすいようにしましょう。
● 朝、起き抜けに水をたっぷりとる
 便が固くなるのを防ぐために、水分をとって軟らかい便にしましょう。
● リンゴ
 リンゴに含まれるペクチンという食物繊維は腸内の乳酸菌を増やすことがわかっています。
● 適度な運動
 ウォーキングや腹筋を鍛える運動などをしましょう。
● 有胞子乳酸菌
 腸まで確実に届き、腸内環境を改善してくれる優れもの。ヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌などは胃酸や熱に弱い物が多く、大量に食べなければ効果が期待できません。有胞子乳酸菌は芽胞という殻に入っている乳酸菌なので、生きたまま確実に腸まで届き、腸内環境を改善するのに役立ちます。
● 冷えを取る
 入浴はシャワーですませず、ぬるめのお湯に20〜30分つかり、体の冷えを取るようにしましょう。しっかりと朝食をとって、体温を上げることも大切です。

※正しいお風呂の入り方について詳しく知りたい人は、「お風呂は健康増進ルーム」(健康ジャーナル社刊)をごらんください。


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