連載コラム ひえとりくん
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太っているから悪いのー?

   


 肥満は脂肪がつく場所によって二つのタイプに分けられます。ひとつは皮下脂肪型肥満。太もも、お尻というように、下半身の皮下を中心に脂肪がつきます。もうひとつは、内臓脂肪型肥満です。これはお腹の中に脂肪がついてしまう肥満で、リンゴ型肥満とも呼ばれています。中高年の男性や更年期を過ぎた女性に多く、ウエストが太い割には脂肪がつまめないのが特徴です。しかし、実は皮下脂肪型肥満と同様に、いろいろな病気の原因になっているのです。
 
■ 内臓に脂肪がたまる原因は…
 食品から摂取された脂質、糖質、たんぱく質はすぐにエネルギー源として消費されますが、このとき消費されなかったものは、血液によって皮下の脂肪細胞や肝臓に運ばれて中性脂肪に変換されてためられます。
 たまった中性脂肪は体温を保ったり、筋肉を動かすための大切なエネルギーになります。しかし、運動不足が原因でエネルギーの消費が少ないとどんどんとたまっていき、内臓肥満になってしまうのです。増え過ぎた中性脂肪は皮下だけでなく、血液や肝臓などにもあふれて内臓脂肪増加の原因になってしまうのです。
 このように内臓肥満の主な原因は、油っぽい食事を多く摂取することと運動不足なのです。
 
■ 動脈硬化が進み、すい臓にも悪影響を
 では、内臓脂肪が増えるとどのような病気を招いてしまうのでしょうか。
 内臓脂肪が増加して血中の中性脂肪値が高い状態になると、善玉コレステロールが減少して悪玉コレステロールが増えます。その結果、動脈硬化が進行することになります。
 動脈硬化が進行すると、さまざまな病気になります。心臓の血管に起こると狭心症、脳では脳硬塞、腎臓だと腎硬化症など。
 また中性脂肪値が高いと、すい臓にも悪影響が出て、急性すい炎を起こしやすくなります。すい臓に障害が起こると、インスリンがうまく分泌されなくなる可能性が高くり、血液中のブドウ糖が増えて糖尿病になる可能性も高くなります。
 
内臓脂肪を落とす方法

 このように、内臓脂肪肥満は生活習慣病の原因になる、やっかいな状態ですから、きちんとした対策を立てておくことが大切になります。
 以下に注意点を挙げておきます。日ごろから注意を払うようにしましょう。

和食 脂っぽい洋食をひかえて、ご飯、魚介類、海藻類、野菜類、大豆、キノコなどを含む、和食中心の食生活にしましょう。
有酸素運動 ウォーキングなど有酸素運動によって筋肉を鍛えて、代謝を高めるようにしましょう。筋肉がつくことで、運動をしていないときでもエネルギー消費量が高まり、自然とエネルギー消費量が高まります。
ウーロン茶 ポリフェノールやカフェインなどの成分が含まれ、交感神経を活発にしたり抑制したりする効果が高められ、脂肪分の消費が促進されます。
コーヒー コーヒーに含まれるカフェインは交感神経を活発にして脂肪を燃焼させます。ただし飲み過ぎると胃が荒れるので気をつけましょう。
カプサイシン カプサイシンは唐辛子に含まれている辛味成分で、副腎皮質からアドレナリンなどの分泌を促し、脂肪分解酵素を活性化します。カプサイシンはキムチや唐辛子に豊富です。
レシチン レシチンは大豆や卵黄に多く含まれており、内臓に蓄積されたコレステロールや中性脂肪を溶かして排せつしてくれます。

■ 夜型生活、冷え過ぎなど生活習慣にも目配りを
 以下の生活習慣は内臓脂肪を増やす原因になるので気をつけなければなりません。

◇ ついつい早食いをしてしまう
◇ 夜8時以降に食事をする
◇ 1日2食の人
◇ 油っこい料理が大好き
◇ 甘いものが好き
◇ お酒が好き
◇ シャワーだけですまして、おふろに入らない


 これらの生活習慣の中で、いちばん忘れられがちなのが、シャワーだけでお風呂に入らないこと。シャワーだけですませていると体が冷えて、血液循環が悪くなってしまいます。血液循環が悪くなると新陳代謝も悪くなり、血液中に脂肪も溜まりやすくなってしまいます。できるだけお風呂に入り、体を温めるようにしましょう。

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