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毎日欠かさず入りたいお風呂。
ですが、思った以上に危険がともなうものです。
そこで、安全に入浴するために、知っておきたいポイントをご紹介します。
● 高齢者や体の弱い人は、一番風呂は避けること!
昔から「さら湯は身に毒」という言葉があるくらい、さら湯、つまり一番風呂は高齢者や体力のない人には負担になるもの。新しいお湯は不純物がなく、ほとんど蒸留水に近いため、熱の伝わり方がとても強いからです。そのうえ皮膚にあるナトリウムやカリウム、脂肪などもお湯にとられてしまい、疲れやすくなったり、血圧が上昇する原因を作ってしまいます。
もうひとつの問題は、浴室が十分に温まっていないこと。お湯の温度にもムラがあり、上は熱いのに下は冷たかったりします。この温度差は、血管や自律神経に思った以上のダメージを…。お風呂に限っては若い人からいただくのが、本当の思い遣りというものですね。
● 冬場の浴室と脱衣所の温度差にもご用心
ときおり耳にする入浴中の事故。それも冬場に起こる事故の多さが気になります。特に70歳以上の方の突然死のうち、実に3割近くもが入浴中なのだとか…。
人の体は寒いところにいると交感神経が緊張して、血管が収縮し、血圧が上昇します。逆にほどよい温かさに対しては、副交感神経が反応し、血管が開く仕組みになっています。
ひんやりした脱衣所から、少し暖かい浴室へ、さらに熱い湯舟へ。お風呂に入るときは、その段階ごとに交感神経と副交感神経のスイッチを切り替えなければなりません。
温度差が大きくなりがちな冬場は、入浴前に壁や床にシャワーをかけたり、浴槽のフタを事前にとって湯気で温めるなど、温度差をなくす工夫を忘れずに。
● お風呂の前後にはしっかり水分補給を
入浴したときに失われる水分の量は、意外と多いものです。単にのどが渇くだけなら問題はないのですが、血液の粘度が増して、脳硬塞や不整脈につながることもあるので油断は禁物。
心臓疾患や血圧の気になる人は、とくにお風呂の前後にコップ1杯の水で水分を調整することをお忘れなく。
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のぼせを防ぐ頭上のタオル
日本人にはおなじみの、タオルを頭にのせた入浴シーン。見るからに気持ちよさそうですが、なにげないこのタオル、別にお風呂のジャパニーズファッションというわけではなく、立派にのぼせを防ぐという役割も果しているのです。
のぼせてしまう原因は、脳に温かい血液が過剰にめぐるため。だから、水で濡らしたタオルで頭を冷やしておくのは、実に単純明快な解決策というわけ。
● ぬるめの上がり湯でバッチリ湯冷め防止
上がり湯は、かけ湯と同じくらい大切なもの。お風呂で温まると、血管が拡張し、血のめぐりがよくなります。そのためお風呂上がりは、血液運んでいる熱が皮膚から放出されやすくなり、度を超すと、湯冷めに。
これを防ぐのが上がり湯の役目です。お風呂より少しぬるめのお湯を足にかけるだけで、血管が収縮して、余計な熱の放出にストップをかけられます。

【温泉紹介】
★骨折、打ち身、事故後遺症に適した温泉
骨折、打ち身、事故後遺症に適した温泉は、温度が低いことが第一の条件。熱い湯では、傷に残る炎症をかえって増幅してしまう危険があるためです。
骨折、打ち身、事故後遺症の温泉療養では、低い温度の湯にじっくりつかって温泉成分を吸収し、炎症の熱をとって体の新陳代謝を活発にし、損傷した骨や筋肉の再生を促進させることが大切。
また、湯の中では浮力が働いて、固くなった筋肉や関節の運動をカンタンにできるのも、入浴効果のひとつ。温泉で適度に温まり、筋肉をほぐして少しずつ運動をすれば、効果的なリハビリテーションができる。
ただし、事故後すぐに温泉療法を始めてはダメ。傷が安定して、医師の診断で動かしてもよいという許可がおりてからにするのが賢明です。
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山梨県 下部温泉
(単純温泉)
富士川の支流、下部川のほとりにわく、緑深い山のふところの温泉。
骨折、打ち身の保養にもっとも歴史が深い。
武田信玄が川中島の戦いで受けた傷をこの温泉で癒したという伝説があり、
「信玄公の隠し湯」として知られてきた。
問い合わせ:下部町観光協会 電話 0366-36-1616
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北海道 見市(けんいち)温泉
(弱食塩泉)
源泉は70度とかなり熱いが、水を加えるようなことはしない。
引いてきた湯をタンクにあげ、適温にしてから利用している。
昔は樺太の炭鉱夫や木こり、漁師が、打ち身、切り傷の療養にやってきたといい、
今でも船乗りや漁師の利用が多い。
ちなみにここは、江戸末期にヒグマが入っていることから見つけられた湯。
問い合わせ:見市温泉宿 電話 01398-2-2002
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福島県 母畑(ぼばた)温泉
(ラジウム温泉)
《打ち身なら母畑の湯へ》などと土地の人たちの間で言われている湯。
工事現場でケガをしたり、交通事故で打撲した人が、よく湯治にきている。
八幡太郎義家が奥州征伐の途中、馬の傷を癒したという伝説が残る古湯。
温度は19度と低いが、ラジウムを含み、戦前には薬湯としてアメリカに輸出された歴史を持つ。
問い合わせ:石川町役場商工観光課 電話 0247-26-2111
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【参考資料】全国温泉大事典/野口冬人天・著/旅行読売出版社

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