| ガーデニングに興味はあっても、庭はないし、植物のこともわからないという人も多いでしょう。そんなあなたのために、ハーブコーディネーターのちあきさんが、ベランダガーデンの作り方やハーブのこと、ハーブを使った料理やお茶、雑貨の作り方までわかりやすくご紹介します。 |
 |
第12回 ハーブを育てて暮らしを楽しく |
栽培の楽しみ、収穫の喜び |
春になって、ベランダのハーブたちが生い茂ってきました。
冬の間地上部が枯れてさみしい姿だった、ミントやレモンバーム、タイム、オレガノなどの多年草のハーブが、青々とした若葉を見せてくれています。
朝、水遣りのためにベランダに出ると爽やかな香りが漂ってきて、すがすがしい気分になります。
せっかく勢いよくハーブが育っているのですから、無駄なく活用したいですね。
他の植物と違って、ハーブには育てる楽しみ以外に、収穫したものを食べたり飲んだり、手作りのものに役立てたりと、色々な楽しみがあります。
自分で育てたハーブを活用できたら、毎日の暮らしがとても楽しくなると思います。
ハーブは収穫することによってわき芽が伸び、枝数が増えてどんどんボリュームが出てきます。
また収穫することによって風通しもよくなり、全体に日がよく当たるようになります。
種蒔き後の間引きや、植物の手入れである剪定も、収穫のひとつです。
しかし苗があまり若いうちに摘み取ってばかりでは、成長を妨げてしまうことになりますので、成長の様子を見ながら上手に収穫して元気な苗を作っていきましょう。
ハーブの種類で収穫方法も変わる |
ハーブは葉や茎を利用するもの、花を利用するもの、種子や果実を利用するもの、根を利用するものがあります。
収穫の仕方は利用する部位によって変わってきますので、いくつか代表的なハーブをあげてお話したいと思います。
葉や茎
フレッシュハーブを利用する場合は、せっかく自分で育てているのですから、新鮮なうちに利用できるよう、使う分だけを調理する直前に収穫しましょう。
収穫する時は葉や茎を傷つけないように注意します。
チャイブは必要に応じて根元のあたりから収穫していきますが、年に1〜3回は根際から全てカットして利用します。
パセリやチャービルは外側の葉から収穫していきましょう。
バジルやミント、レモンバーム、パセリなどは花を咲かせると葉が硬くなって香りも弱まるので、花芽がつかないように刈り込みます。
枝先
タイムやセージ、マジョラムやローズマリーなどの枝先を利用するものは、株がある程度育ったら、年に1度は根元から7〜8cm位のところを切り戻し、株の更新をはかります。
*更新をはかる:枝や株の若返りを求めて剪定する。老化や枯れ死した部分を除去し、新しい枝を育てる。
花
ジャーマンカモマイルやボリジ、ポットマリーゴールド、マロウなどの花を利用するものは、開花後、なるべく早いうちに花を摘み取るか、花茎ごと切り取ります。
ラベンダーのように穂状の花を咲かせるものは、切花やドライにするには花穂の蕾が2〜3咲きだした頃、ポプリなどには蕾が25%位咲いた頃、葉を4枚つけて収穫します。
花がほぼ咲き終わったら、株元から10cm位のところで剪定を兼ねて刈り込みます。
種
種子を採取する場合は、茶色く熟してはぜる一歩手前の完熟したものを採取します。
慣れないうちは、種子が着色しはじめた頃に、茎ごと刈り取ってさかさまに吊るし、新聞紙などを敷いて種を集める方法もあります。
採取したらカビがはえないように風通しのよい場所で日陰干しにし、密封して冷蔵庫で保存します。
ただしナスタチウムなど、未熟果のうちに採取してスパイスに利用するものもあるのでハーブの性質に合わせて採取しましょう。
チコリなどの根を利用するものは、冬越しに備えて根が栄養を蓄えている秋に掘り起こします。
ディルやフェンネルは種子と葉を料理にしたり、花や実をドライフラワーなどにしたりと、いろいろな活用ができます。
葉を長く楽しむ場合、花芽はつけないようにしますが、花を使うなら花茎が伸びてから切り取ります。種子を採取する場合は更に実が色づくまで待つことになります。
使用目的によって管理が変わってくるので、何に使いたいかを考えておきましょう。 |